フラグ回収 ページ29
フラグが立ってしまった後、私とエースさんは一旦船へと戻り荷物を置きに行く。
帰りの気分がダダ落ちになったのは言う間でもない。
またあの男に絡まれるとなると…生きた心地がしなかった。
(この展開めっちゃしんどい……。)
どうせ撃退しなきゃならなくなる。出来れば御免こうむりたいけど…立ってしまったフラグは回収せねば…。
うわあああ、と声にならない叫びを上げ、ごろごろと部屋のベッドで転がっていると、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
『…開いてますよ、どーぞ』
｢A〜、サッチから買い出しの事頼まれたから付いて来てくんね？｣
『はぁいこれ絶対あれなやつ！！！』
｢は？｣
あ、すいません。訳分からない事言って。
だってこれあれでしょ、行ったら絶対あの男の人かその仲間が私を探してるやつ…。
やだーAちゃん死にたくないー…死なないけど。
『…じゃあ、行きます。行きますから、早く済ませてさっさと帰りましょうね』
｢おう！｣
迷惑番犬め…面倒事ばかり持ち込んで来よる…。
こればっかりは仕方がないとして、私はまた渋々と街へと出向いて行った。
歩いている途中にサッチさんから頼まれた、というものが書かれた紙を確認させて貰った。
多分、エースさん忘れっぽいからわざわざ書いてくれたのだろう、優しい。
主な材料を見て、足りないやつの調達かなと思った。
『これなら、直ぐに買い終えそうですね。エースさん、この材料ってどこで売って…』
まだこちらの世界に来て日も浅い私にはよく分からない食材も多く、エースさんに聞こうと隣を見た。
しかし、そこにエースさんは居なかった。
『あれ？エースさん？』
きょろきょろと当たりを見渡すも、どこにもエースさんは居ない。
…これはまずいな。はぐれてしまった。
少し焦っていると、ふっと視界が暗くなる。
正確に言うと、誰かが私の後ろに立っていた。
振り返るとそこに居たのは…。
｢よォ、女。さっきぶりじゃねぇか｣
嫌な笑みを浮かべた先程エースさんが殴り飛ばした男とその後ろには仲間と思われる男達が複数。
『げぇ…』
とりあえずフラグは回収したとして、恐らく仕返ししに来たなこれ。しかも女の子相手に複数て何。
理不尽過ぎんだろ。
｢さっきはよくもやってくれたな？…あの男はどこに行った｣
『…あの人なら別行動ですよ。用があるなら私に言ってください』
…はぐれた何て言わないぞ、絶対。
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
