懐き具合 ページ26
朝食を食べ終えて、甲板から海を眺めて居る私。
その隣には当然の様にエースさんも居ます。
何となく、感覚的に思うんだけど…多分懐かれたやつかな、これ。
はて、懐かれるような事したっけな？
まあそれはどうでも良いとして…。
｢…A、なあAって！｣
『んえ、あ、ごめんなさい。考え事してました』
はっとしてエースさんの方を見る、呼ばれてようやく振り向いた事が嬉しかったのか、ぱっと笑みを浮かべる。
｢お前って暫く名前呼ばれても全然気付かねーのな？｣
『だから考え事してたんですって…。話を戻しますよ、何ですか』
｢おお、いやな、あと二日ぐらいしたらこの島出るつもりなんだよ。だからさ｣
『…服とか買っといた方がいいぞ、的なあれですか？』
｢そう、当たり！｣
ははーん、成程ね。
確かに私は今来てる服以外着るものがない。
言われたなら買いに行った方が良いよねー…服は出来るだけ動きやすいもの買うかあ…。
女の子らしい服は恐らく買わないよ。
船員の皆さんにどんな反応されるか分かんないからね。着せ替え人形みたくなるのはごめんだし。
期待されても困るしね！！！
『…あ、でも私お金が…』
｢ああ、そこら辺は大丈夫だぜ？オヤジがこれ使えってよ｣
そう言って、エースさんが掲げて見せたのは中くらいの袋。
中身を確認する間でもなく、それがお金と悟った。
『……そんな大金使えと？？』
｢でないと服買えねーだろ？｣
まあ、そうですけど。そうですけども。
いや多くね？そう思ってしまった私である。
お金が多い事は一先ず置いといて、早速買いに行こうとすると
｢行くなら俺も行くけど｣
と言うエースさん。
……いやいやいや、犬かアンタ。行くとこ必ず付いて来ようとする犬なのか。
『え…別に良いですよ？一人で行きますから』
そう言うと、エースさんは露骨に顔を顰める。
｢お前なあ…今この島人攫いが出るって言われてんだぞ？そんな中一人で行かせるわけないだろ｣
『そんなんコレでバコンですよ』
ぽんぽんと自分の腰を叩く。
そこにあるのは木刀と刀、刀は抜くまでもないし木刀で殴るくらいでいいだろう。
｢バコンと？｣
『そう、バコンと。じゃあ行ってきます』
｢いや待て待て待て、決めんの早ェよ！！｣
聞いたこっちゃねーですよ、エースさん。
腕引っ張られても私は行きます。
はい、そんなこんなでAちゃんのお買い物スタートだよ！！
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
