鬼に金棒 ページ12
｢お。お嬢ちゃんお目が高いな、そいつは宝樹アダムで作られたすっげぇ頑丈な木刀だぜ？｣
『マジすか、超レアもんじゃん。気楽に持った自分怖い』
｢ははは！面白い事言うお嬢ちゃんだな！そいつは餞別だ、タダで譲ってやるぜ？｣
『え、それマジで言ってんですか！？』
さらっとくれてやるって言うこのおじさん。
何それやだかっこいい…！！じゃあ遠慮なく頂いちゃいますよ、私！
『も、貰っちゃっていいんですね？』
｢おう、綺麗な嬢ちゃんの為に特別だ。大事ないようにして貰いたいからな｣
…ちょっとキュンときてしまった。何て紳士なんだ、このおじさん…好き…。
『…あ、ありがとうございます！』
｢いいって事よ！武器はそれだけでいいのかい？もういっちょ選んどくか？｣
『もう一個…選んでいいなら選んどきます！遠慮なく！！』
すっごい親切…その優しさに心撃たれた私はもう一つ武器を選ばせて貰います。
そして次に選んだ武器は、ちゃんとした刀。
手に取って刀身を見てみると、その刀は薄い桃色の光を放っていた。
『うわ、綺麗…』
｢お、また良いのに目を付けたな嬢ちゃん｣
まさかこれも凄いやつなのか…。
｢そいつは別の店から譲られた代物でな、なんでも普通の刀より斬れ味が格別らしい。
聞いた話じゃ、妖刀の一種なんじゃねぇかって話だ｣
妖刀手にしちゃったじゃないですかー！やだー！！
『それ、おっかなくないですか？その説がもしほんとだったら私呪われる…？』
震える声と引きつった笑みを浮かべながらおじさんに聞く。
しかし私の表情とは正反対に、おじさんは嬉しそうだ。
｢何、大丈夫さ。実際のとこ、呪われたり操られたりとかの話は聞いてねえ。そこら辺は保証するぜ。いやあ〜…もし貰ってくれるんなら俺も嬉しいんだがねぇ｣
露骨に買ってほしそうですね、おじさん。
うーん…斬れ味抜群かあ…あって困るもんでもないし、もし木刀折れたら…。
まあいいや、買おう。
『じゃあ…ちょっと怖いけど、おじさん信じて買います！』
｢よぉし、毎度あり！！ありがとな嬢ちゃん！｣
『いえ、こちらこそ！』
こうして、私は武器を手に入れたのだった。
あ、勿論お金はちゃんと払いましたよ？木刀は餞別だったし刀の方は払うって言ったしね、私。
刀を購入した事で、おじさんからおまけにとホルダーベルトを付けてくれた。
一つ言っておくとすれば…このおじさん人良すぎ。
何て思ったのである。
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ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» はい！頑張らせて頂きます！今後もどうぞお楽しみに！ (2019年2月5日 22時) (
レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆず招き猫さん» いえ！更新頑張って下さいね！楽しみにしてます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - なつさん» ぎゃ、マジですか。わざわざすみません…訂正しようと思います、ありがとうございます (2019年2月5日 22時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 設定に書いてある八方美人ってあんまり褒め言葉ではないような気がします............. (2019年2月5日 22時) (レス) id: 31f489252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年1月27日 18時
