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スザク side
ぐぐ、と首を上げる。
いつもなら見下されていたがこの姿だと同じ高さで見れる訳だ。
麦わらはまだか。
ひまわり畑の端に階段が現れた様だが…。
｢スザクも下がっててくれ、アイツはおれが引き止める｣
『…半人前が何言ってやがる』
鳥の姿でも今は小声でそう口にする。
『アイツの狙いはレベッカだ。王宮で何度もあの子の事を蔑んでいたのは知ってる。だから俺じゃなくレベッカを守れ、炎。…俺は王宮へ行く』
ツン、と嘴で炎の背を押す。
レベッカの方へ寄せた。
『麦わらも長刀ももうすぐ来る。足音が近い。レベッカを守ってやれ』
｢…ちぇ、おれの事まだ弱いとでも思ってんのかよ。ひでェの｣
『俺より弱いだろ』
｢なんだと！？｣
事実だろうに受け入れないとは。
全く頑固な奴だ。
『引き付けておけ、その内に王宮内に行く』
｢…わかったよ、隙見逃すなよ！｣
鉄パイプを持って炎が殴り掛かる。
怯ませて置けばこっちのもの。
その前に、レベッカに言い聞かせておいた。
『心配するな、炎が守ってくれる。もう暫く辛抱しておけ、いいな』
｢わ、わかった…｣
『うん、いい子だ』
翼を広げて王宮入口へ飛ぶ。
ディアマンテの横を飛び去り、慣れた王宮を進む。
庭に出る前、人の声が聞こえた。
鳥の姿を見せる訳にはいかない、すんでの所で人に戻る。
『…何があった』
｢あら…貴方こそなにしてるのよ。早く敵を倒しに行きなさいよ｣
…いつにもまして冷静だな、焦っているのか？
気絶した、とは聞いていたんだが。
いつの間にか起きていたんだな、シュガーの奴。
『一度戻ったのさ、様子見もあるが…お前は大丈夫なのか？』
｢大丈夫じゃないわよ！今でも若様に申し訳ないわ…！｣
よく言う。
俺が今から今までの礼をしに行くのにな。
『…そうか、無理はするな』
｢言われる間でもないわ｣
放って置いても良さそうだが…コイツは後々面倒になる筈。
『まあ…もう申し訳なくも思わないだろ』
｢？何を言っ｣
ドゴォッ！！！
武装を足に纏い、シュガーを蹴り上げる。
壁をぶち抜き、少し離れた所に転がった。
気絶…はさせられたな。一つ片付いた。
『…さて、残りも片して置こう。お前達には世話になったが…悪く思うなよ』
連絡を取ろうとしていた奴を始めに、そこにいたシュガー護衛の雑魚共は黒焦げにしておいた。
後は、 上へ。
アイツが待つ、決戦の場所。
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ツバメ - 頑張って下さい楽しみにしてます (2022年4月21日 12時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、2度目のコメントありがとうございます。頭足らずでちょっと理解が及ばないのですが続きをご所望という事ですね？申し訳ありません、前にも言いましたが執筆中でして…首を長くしてお待ちください。 (2022年4月20日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何度見ても面白いです この続きに似た別の作品とその作品名はもうあるのですか！？ (2022年4月20日 19時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、コメントありがとうございます。申し訳ありません、ただ今キリのいい所まで執筆中でして…公開までもう暫く首を長くしてお待ち頂ければ幸いです…。 (2022年3月21日 17時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 話が面白すぎてもっと続きが見たいです 恋愛に関して疎い彼女マルコとどうくっつのかや麦わらとローとゾウ編気になります (2022年3月21日 5時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年11月15日 17時
