思いを ページ23
クラ、と視界が揺れる
少し多く分けすぎたかも、しれないが…これでいい。
『…行ける、な？』
｢ハァ…あぁ、ありがとな。赤いの｣
《あと"8秒"！！》
崩れた壁に寄り掛かる長刀の隣に力なく座り込む。
糸はまだ出ている、継続して市民や戦士は回復できている
続ける為には意識を保っておかないと。
《"6、5、4"！！
どこかで聞いてる、スターの名を呼べ！！》
｢ルーシ〜！！｣
｢ルーシー！！｣
｢ルーシー！！｣
《3秒前〜〜！！！》
徐々に狭くなる鳥籠の中、歓声とカウントダウンはあの時と同じくらい響いている。
希望の星、か…何だか麦わらは、時々海賊らしくないように思える。
「"2"！！」
「"1"！！！」
「"0"〜〜〜！！！」
声が湧く、希望が動く
長刀の能力で麦わらと、踊り子が入れ替わった。
踊り子はボロボロだ、すぐさま炎を当てる。
止血はしておいた。
《現れたァ〜〜〜！！ル〜〜シ〜〜ィ！！！》
涙混じりの声がする
実況者め、泣いてるな。
《ルーシーが現れたァ〜〜〜！！》
｢麦わら…｣
『…喋れるな。応急処置はこのくらいにしておくぞ、踊り子』
｢貴方…"記憶"が戻ったの？｣
『ああ…おかげさまでな』
その後すぐにレベッカも現れる。
長刀が咄嗟に移動させたのだろう。
さて麦わらに体力は分けたとはいえ数分すればそれなりに戻ってくるというもの。
立ち上がり様子を見る。
またあの男が町を糸に変える
端から燃やしていっても間に合わない程に
(炎が追いつかない…)
麦わらに降り注ぐ攻撃はこちらからは防いでやれなかった。
鋭い糸が麦わらを襲う。
糸の一部が麦わらの体に食い込んだ
やはりまだ、完全な覇気の回復には至っていない
が、麦わらは操り糸を引きちぎり、再びあの大きな丸い姿となって上空へ飛んだ。
遥か高く、あの男も麦わらを追う
ここからでも、その声は届いた。
｢何でもかんでもお前は手の中に閉じ込めて…どいつもこいつも操ろうとするからおれは息がつまりそうだ！！！｣
｢"血"を恨め…！！お前達は操られるだけのゴミとして生まれたんだ！！お前ら人間とおれとは違う！！｣
｢お前をブッ飛ばしておれは出ていく！！｣
｢やれるもんならな小僧ォ！！！"蜘蛛の巣がき"！！｣
男が構える、麦わらは太くなった腕に、噛み付いた
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ツバメ - 頑張って下さい楽しみにしてます (2022年4月21日 12時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、2度目のコメントありがとうございます。頭足らずでちょっと理解が及ばないのですが続きをご所望という事ですね？申し訳ありません、前にも言いましたが執筆中でして…首を長くしてお待ちください。 (2022年4月20日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何度見ても面白いです この続きに似た別の作品とその作品名はもうあるのですか！？ (2022年4月20日 19時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、コメントありがとうございます。申し訳ありません、ただ今キリのいい所まで執筆中でして…公開までもう暫く首を長くしてお待ち頂ければ幸いです…。 (2022年3月21日 17時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 話が面白すぎてもっと続きが見たいです 恋愛に関して疎い彼女マルコとどうくっつのかや麦わらとローとゾウ編気になります (2022年3月21日 5時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年11月15日 17時
