稲妻 ページ14
｢赤眼屋！｣
地面に叩き付けられた赤眼屋からの応答がない。
元から限界に近い状態で尚且つアイツは女だ。
体は脆く、弱い。
｢クソ…！｣
トレーボルは赤眼屋を転がしたままドフラミンゴの方へ加勢に入る。
腕がない今、この集中攻撃は痛手だ。
思考を巡らせている内、爆破を食らう。
並べられるドフラミンゴの言葉はどうでもよく視界の端には常に赤眼屋を入れておく。
アイツはどう起こせばいい。どの道手が回らない、麦わら屋を待つにも手間がかかるだろう。
鉛玉を撃ち込まれる
急所が外れたのは幸いだった。
"シャンブルズ"で下の階に転がっていた死体と入れ替わった瞬間何発も撃ち抜く音。
身代わりには悪いがこれも作戦の内。
あとは戻った麦わら屋に作戦を話して気絶した赤眼屋をこの場から退場させてやらねェと。
銃声が落ち着き麦わら屋が戻ったタイミングで身代わりと入れ替わる。
そこからは簡単だ、ドフラミンゴの挑発に乗った麦わら屋と"シャンブルズ"で入れ替わり、"ガンマナイフ"を突き刺す。
この一撃の為に目の届かねェ程の"ROOM"をずっと貼り続けていた。
寿命は多少縮むがな。
最後の抵抗か、ドフラミンゴがおれを掴んでも麦わら屋が吹き飛ばした。
おれも最早限界は近かったが、あと一発。
それでケリがつく。
ドフラミンゴへの復讐は終わる。
"カウンターショック"で先の攻撃を響かせる。
これでいい、これで、おれの復讐は────
ザリ、と地面を捻じる音。
掛かる影と、覇気。
ドフラミンゴが、起き上がっている。
｢……？！｣
｢──…時間さえくれりゃあ、おれは自分で応急処置ができる。おれの体内では今…"糸"による内臓の｢修復作業｣が進んでいる｣
｢何だと…！？｣
｢能力は使いようだ、回復とは少し違うがな。その点スザクの能力は益々使い道がある…自爆ご苦労、息の根くらい止めてやるよ！！｣
振り下ろされる脚。
結局、おれの努力は無駄足だって事だったのかよ
クソ…！
｢くそォ！！｣
ガッ！！
その、振り下ろされる寸で
麦わら屋の脚がそれを止めた。
だがおれは、悔しくて堪らなかった。
｢なぜ止める。ローの頭を…砕き割ろうとしただけだ！！｣
再び振り下ろされる脚を、今度は武装を纏った脚で止める。
その瞬間目の前で黒い稲妻が走った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 701人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツバメ - 頑張って下さい楽しみにしてます (2022年4月21日 12時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、2度目のコメントありがとうございます。頭足らずでちょっと理解が及ばないのですが続きをご所望という事ですね？申し訳ありません、前にも言いましたが執筆中でして…首を長くしてお待ちください。 (2022年4月20日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何度見ても面白いです この続きに似た別の作品とその作品名はもうあるのですか！？ (2022年4月20日 19時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、コメントありがとうございます。申し訳ありません、ただ今キリのいい所まで執筆中でして…公開までもう暫く首を長くしてお待ち頂ければ幸いです…。 (2022年3月21日 17時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 話が面白すぎてもっと続きが見たいです 恋愛に関して疎い彼女マルコとどうくっつのかや麦わらとローとゾウ編気になります (2022年3月21日 5時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年11月15日 17時
