右腕 ページ12
スザク side
俺は
こんなに長く戦った事なんてない
戦慣れなどしていない
時に自分が、俺は何故女として生まれたのかと悔やむ時さえあった
体力はない、力もない、脆い、弱い──男よりも
能力で補えるものだとしても、それでも時には
もしかすると、自分でも"勝てない"と、思う時すらある。
ドガァンッ！！
『ぐぅ…ッ！！』
押され始めた。純粋な体力の違い、戦法に。
が、こうして瓦礫に蹴り飛ばされても尚分かる。
アイツは…俺相手には多少手加減している
大事な所有物だから殺したくはないんだろう。
正直腹が立つ所だ。
『…ッ、ガハッ…！』
先より手当てはしていない。時間の無駄だからする暇もない。
だからこうして普通に血も吐いている。
ギィンッ！！！
共闘している長刀はよく動く。俺より傷を負っているのに。
あの執念には負けざるを得ない
(…なんて、考えてる場合じゃない…！)
麦わらは下の方へ落ちた。
アイツの傍で転がっていた奴と戦ってる。
今は2人で凌ぐしかない。
"爪炎"
手に、炎の爪を。
死角に潜り込み切り込む、が
ガシッ！！
何度もそう上手く行く筈がない。
｢往生際が悪ィなァ、"レイニー"｣
『その名で…呼ぶなッ！！！』
武装化した脚で蹴りつける。が、それも躱され投げ飛ばされた。
べちょ！！
『！？』
｢べっへへへ！レイニー捕ま〜えたァ！大人しくしてようなァ〜！｣
『粘…液野郎…！クソッ離せ！！』
まとわりつく粘液。上手く身動きが取れない。
これじゃ長刀の助けにいけない。
(クソッ…！手っ取り早く燃やして…！)
暴れれば更に絡みつく。どんどん抜け出せなくなる。
手に炎を灯そうとした瞬間
地面に、長刀が勢いよく落とされた。
｢べへ〜っ！やりやがったべっへへへへ！"糸ノコ"！！"糸ノコ"！！｣
粘液野郎がさも大袈裟に笑う。
煙が晴れると、そこには
『そんな…！』
右腕を切り落とされた、長刀の姿だった。
『───ロー！！』
一瞬でまとわりつく粘液を焼き払い、長刀の元に。
翼を広げ、鳥野郎を睨めつけた。
｢フフフ…！｣
『ッ〜…！！』
声に出ない、威嚇。
無意味だと分かって居ても、今はそうするより他、思い浮かばない。
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ツバメ - 頑張って下さい楽しみにしてます (2022年4月21日 12時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、2度目のコメントありがとうございます。頭足らずでちょっと理解が及ばないのですが続きをご所望という事ですね？申し訳ありません、前にも言いましたが執筆中でして…首を長くしてお待ちください。 (2022年4月20日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何度見ても面白いです この続きに似た別の作品とその作品名はもうあるのですか！？ (2022年4月20日 19時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、コメントありがとうございます。申し訳ありません、ただ今キリのいい所まで執筆中でして…公開までもう暫く首を長くしてお待ち頂ければ幸いです…。 (2022年3月21日 17時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 話が面白すぎてもっと続きが見たいです 恋愛に関して疎い彼女マルコとどうくっつのかや麦わらとローとゾウ編気になります (2022年3月21日 5時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年11月15日 17時
