"白ひげ" ページ33
｢走れ〜！船へ走れ〜〜！！｣
｢軍艦を奪ったぞォ〜！！早く乗れェ！！｣
『お前達先に行け！奪える軍艦はなるべく奪ってこい！逃げ道を少しでも増やせ！』
あれから2番隊と4番隊とも合流し、指示を出した。
コックが先導して軍艦を奪いに行ってくれる様だ、助かる。
｢お前も早く乗るんだぞスザク！！｣
『ああ、わかってる！』
釘を刺されなくても残るだなんて選択肢はない。
親父殿に行けと言われているんだから。
怪我をした奴は脚で掴んで船に上げる。
その途端、後方からマグマの塊が押し寄せ仲間を熱していく。
拙い、来た。
｢エースを解放して即退散とはとんだ腰抜けの集まりじゃのう、白ひげ海賊団。
船長が船長…それも仕方ねェか…！"白ひげ"は所詮…先の時代の"
…耳は傾けない方がいい。
恐らく挑発、こちらの気を引かせて逃がさない気だろう。
耐えるしかない、悔しいが、耐えるしか。
｢取り消せよ…！！今の言葉…！！｣
しまった、こっちには親父殿を馬鹿にされれば聞かない奴がいるんだった。
｢おいよせエース！！立ち止まるな！！｣
拙い。
能力的にみれば炎は圧倒的不利。
俺とは違う。だから危ない。
｢お前の本当の父親ロジャーに阻まれ｢王｣になれず終いの永遠の敗北者が"白ひげ"じゃァ、どこに間違いがある…！
親父、親父とゴロツキ共に慕われて…家族まがいの
｢…やめろ…！！｣
｢…何十年もの間海に君臨するも｢王｣にはなれず…何も得ず…！！終いにゃあ口車に乗った息子という名の
実に空虚な人生じゃあありゃあせんか？｣
｢やめろ…！！｣
ただの挑発なのにあの馬鹿。
怒るのは分かるが好きに言わせて置けばいいものを。
｢のるなエース！！戻れ！！｣
仲間の言葉も聞こえない。
炎が火を纏う、あの男からマグマが噴き出す。
｢親父はおれ達に生き場所をくれたんだ！！お前に親父の偉大さの何がわかる！！｣
｢人間は正しくなけりゃあ生きる価値なし！！お前ら海賊に生き場所はいらん！！
"白ひげ"は敗北者として死ぬ！！ゴミ山の大将にゃあ誂え向きじゃろうが！！｣
｢"白ひげ"はこの時代を作った大海賊だ！！この時代の名が"白ひげ"だァ！！！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 289人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年1月20日 9時
