反撃 ページ26
｢野郎共ォ！エースを救い出し！！海軍を滅ぼせェェエエ工！！｣
｢ウオオオオオオ！！！｣
さあ、ここから反撃開始だ。
親父殿がもう一度構える。
しかし凍らされた、あの男だ。
だがそんな事で止まる親父殿じゃない。
追撃を喰らおうとするも鉱石殿が砕いた。
こっちは心配ないだろう。
問題は麦わらだ。あの無鉄砲さは炎に似てる。
中将、とかいう連中に休む間もなく追い詰められてんじゃねぇか。
終いには大将に飛ばされる。
それを親父殿が受け止めた。
船医に麦わらを放り投げる。
やれやれ…全く手間のかかる。
『見せろ、俺が治す』
｢いらねェ…！！…そんな時間ねェよ！！｣
『黙れ、分を弁えろ』
暴れる麦わらを抑えてもらうよう促す。
すると、伸ばした腕で俺の胸倉を掴んだ。
｢エースはおれの世界でたった一人の兄弟なんだぞ！！必ず…！俺が助け……｣
…言葉の最中に倒れるとは。
説得力の欠片もない。
｢すまん隊長殿、命をつないでやってくれんか！｣
『言われるまでもねェさ、"対価"はここに幾らでも転がってるし…態々用意もしてある』
｢ほざくだけの威勢の塊…！若く…無様…！──……そういうバカは好きだぜ｣
…。
全くだ、不思議と俺でも嫌いにならない。
『大体は回復させる。後は任せるぞ、俺はまだ立ち続けなきゃならん』
｢ああ、任せとけ！！｣
麦わらの治療を施し、あとは船医に任せる。
近くにいた麦わらに付かせていた2番隊とも合流、援護の優先を再度頼み、俺は麦わらの元を離れた。
他の隊長達も海軍と七武海とぶつかり合う。
そんな中不死鳥が飛んだ。
炎の元に向かう、しかし殴り飛ばされた。
｢とうとう出てきた…！伝説の海兵が…！ガープだ！！｣
あんな爺が伝説か…面白い。
｢ここを通りたきゃあ…わしを殺していけい！！ガキ共！！｣
｢英雄ガープが守りに加わったぞ！！｣
｢名前に躍らされるなアホンダラァ！！ただの老兵だ！！｣
ならやってみようじゃないか。
親父殿はまだ大丈夫だろう。
俺は処刑台の横、城壁の上へと降り立った。
｢スザク…！！｣
｢…なんじゃ随分若い小僧が来たな。…いや女か？｣
『伝説って言うから近くで見に来たが…なァんだ、ホントの老兵じゃないか』
｢討ち取れェ〜！！｣
火を放って、爆発させる。
『じゃあ俺がやってやるよ。…腕試しといこうか』
｢フンッ…ほざけ海賊娘が｣
伝説爺が、俺の前に立った。
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年1月20日 9時
