女子会2 ページ47
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「ぜ、絶対言わないでよ!?」
詰め寄られ凄い形相で言われる。
思わず仰け反って両手でどうどうと落ち着かせた。
『言わない言わない、言いませんよ絶対』
流石にそこまで詰め寄られると誰だって口を堅くする他ないでしょ。
そしたらこれをきっかけに、恋バナが始まった。
K・Kさんは既に既婚済みで子供も居るとか。
え、何それかっこいい。
戦う主婦ってかっこよくない?憧れる。
純粋にそう言ったら頭撫で回されちゃった。
主婦強し。
チェインさんはもうずっとスティーブンさんに片思いらしい。
はあ〜恋する乙女って可愛いね。
『命みじかし、恋せよ乙女ってね』
「「?」」
あ、わかんない?そんな言葉があるんだよ日本には。
正確には本が、だけどね。
「そういうAっちはどうなのよ。好きな男とかいないの?」
おっとすげぇ事聞いてきますねK・Kさん。
聞かなくても分かるような事をわざわざ言わせますか。
いや嫌ではないよ別に。
『居ないっすよそんな人。全然』
これっぽっちも。
本当である。
居ないんだよねそんな人、てか作ってどうすんだって話。
それくらい恋愛には興味ないのだ俺は。
「ええ〜?居るでしょ好きな男の1人や2人。勿体ぶらないで言っちゃいなさいよ、誰にも言わないんだから」
K・Kさんがやたらと乗り気だ。
肩を組まれて頬突っつかれてもマジで居ませんて。
ちょ、チェインさん助けて。ヘルプミー。
目線でそう訴え掛けてもぐっと親指を立てた。
いやいっそ吐いた方が楽だよっていう目線やめて?
ほんとに居ないんだってば。
「…あら?これどうしたのAっち。貴女こんなもの付けてたっけ?」
肩を組まれてもう沈黙を続けていようかと思ったら、K・Kさんが俺の首元に手を突っ込んでくる。
そして、
『げ…』
しまった、外すの忘れてた。
「なかなかお洒落じゃない、買ったの?」
『い、いやこれは…』
どうしよう、スティーブンさんから貰ったって言ったら絶対顔顰めるよね。
なんて誤魔化せば。
「うん?何か書いてあるわね、この指輪」
『え』
何それ。気付かなかったんだけど。
待ってK・Kさんそんなまじまじと見ないで答え知りたくない。
「S・S…?何かのイニシャルかしら?」
何か私と似た感じがしてムカつくわね…とK・Kさんが言葉を漏らす。
自然と、また顔が熱くなる気がした。
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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時