名前を授けて5 ページ36
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『ちーす、戻りましたあ』
「やあ、お帰り。随分早い昼食だったね」
『食ってねーですよ昼飯は』
変わりに買ってきたんです、材料を。
そう付け加えて机に材料の入った袋を置く。
レオナルドも同じく。
一緒に持ってもらってたから。
『レオナルドと昼飯食べに行こうって言ったのに、俺の手料理食べたいとくるんですもん。だからこうして材料買って戻ったんすよ』
「あはは…」
そこ、照れるとこじゃないぞ。
作る分には構わないんだが、こうして買ってきたら恐らく…。
「へえ、いいね。僕も丁度Aの作る料理食べたくなってた所なんだ」
「A君の手作りかね?」
「洋食?何が作れるのかしら?」
ほらもー野次馬がわんさか沸いてくるー。
クラウスさんに至っては顔の周りに花飛ばしてる様に見えるしーかわいいー。(思考力低下)
『…とりあえず全員分作りますんでしばらく待っててください』
はあ…こりゃあ多めに作らにゃあかんぞ。
『つー事でだ、レオナルド』
「はい?」
ガシッとレオナルドの腕を掴んで材料の入った袋を持つ。
『お前も作んの手伝え』
そしてキッチンのある所へとレオナルドを引っ張っていった。
「僕食べる派なんですけどぉぉぉ」
『文句を言うな少年よ。旅は道連れ世は情け、だ。多少我慢して付き合え』
つまり食うんなら多少働けって事。
働いてたくれたらだいぶ美味くなるぞ〜って付け加えておく。
レオナルドは涎を垂らしている。
よし釣れた。
ちなみに作るのは、朝飯同様和食である。
『んー…材料見た感じ、あれが作れそうな気が』
「あのお…Aさん」
『何やレオナルド』
ガサゴソと材料に器具を弄っている所、レオナルドに声を掛けられる。
ちゃっかりソニックが俺の肩に乗って興味津々そうに見てるけどあんまり気にしない。
「その、僕何すればいいんでしょう…」
自炊した事あんまなくて…。
マジかお前。
お前、あれだぞ。
作れる男はモテるかんな、絶対。
『…じゃあ野菜切ろうか、まずは簡単な事から。手順は作業しながら教えるよ。そのうち1人で日本食作れるかもな…何て』
「え、ジャパニーズ・ワショク作るんすか!?」
…そんなに驚く事かね、レオナルドやい。
え、何。そんなに珍しがる事?そうでもなくない?
「Aさんが日本食作れる人だなんて…」
…んーなるほど。
そういえば日本人って一言も言ってなかったな。
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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時