夢ならどうか覚めてくれ

名前を授けて4 ページ35

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｢Aさん、僕思いつきましたよ名前！｣


『ほおん？』


ライブラを出て数分。


道を歩いているとレオナルドがそう切り出してきた。


どうやら留守番中に思いついていたとの事。


たまたま来ていたK･Kさんも一緒に考えたらしい。


K･Kさん…なんてタイミングがいいんだ。


『それで、その名前は？』


どれ、レオナルドのネーミングセンス…お手並み拝見といこう。


｢Absolute break Thornなんてどうでしょう！｣


候補1個目ですけど！って張り切った様に言う。


ふーん…Absolute break Thorn(絶対切断のイバラ)ねえ…。


英名っての悪くないんじゃないの。


寧ろかっこいいからちょっと気に入った。


『…候補の1個目から中々いいじゃん。かっこいい』


｢でしょ！｣


レオナルドって糸目でも目をキラキラさせてる様に見える。


周囲にキラキラしてる効果的なものが見えてきそうそのうち。


そういえば俺もちょっと考えてたんだよなあ。


『んー…鞭、Whip…Thorn Whip、になるんだっけ』


確かそんな英語だった気がする。


｢あ、それもかっこいいっすね。僕が考えたやつよりいいんじゃないすか？｣


『やあ、レオナルドの方がかっこいいよ。それにK･Kさんも考えたんだろ？なら尚そっちがいいなあ』


あのかっこいいK･Kさんが考えてくれたんなら尚更。


自分が付けるよりはとてもいい。


そして愛着も湧く。…多分。


『じゃあ考えてくれた名前を視野に入れといて…レオナルド、何か食べたいモンある？』


｢食べたいものすか？｣


ううん…と悩み始める。


何でもいいぞー、今まで花屋で働いてた分のお小遣いはあるからな。


｢…僕Aさんの手料理食べてみたいっすね｣


ズル、と肩が下がったのは反射的で。


『うえ〜…？』


苦笑いを浮かべるのも無理なかった。


何で外に食べに出ようとして俺の手料理と来るんだ…。






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