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名前を授けて2 ページ33






「だから、薔薇をベースにして色々決めていきませんか?」


『あのなあレオナルド、俺のイバラやツタにも種類があってだな』


薔薇一択とは中々難しいと思うぞ。


「じゃ、じゃあどうしましょう…」


『…うーん』


正直名前なんてどうでもいいんだがなあ、大事だろうかそれ。



prrr…



小さく聞こえる着信音。


音的にスティーブンさんの電話かな。


「…ああ分かった、すぐ行く」


短い言葉のやり取りの後電話を切り、立ち上がる。


仕事だぞ、と言いスーツの上着を羽織った。


「A、今日が君の初仕事だ。ちょっと惨いだろうけど来て貰ってもいいかい?」


『お呼びとなっちゃ行くっきゃないでしょ。第一上司の命令は断われないんで…行きます』


多少惨くともその内慣れますよきっと、多分。


そういう強がりを言ってソファから立ち上がる。


映画並に血が飛びますよってか?


きっと慣れるでしょう、平和ボケしてきた俺の様な日本人でも。


レオナルドは留守番らしい。


行ってくるって言ったら頑張ってくださいねって励まされた。


無事終わったら今度飯でも奢ったろ。






『で、仕留める奴らって数は多いんでしょーか』


「ああ、数だけは達者な奴らだからな。君には今回の初仕事で存分にその力を発揮させて欲しい」


『…まあやれるだけやりますよ、俺も』


道中はギルベルトさんが運転する車での移動。


え、執事ってこんなカーレース並な運転するのどこも。


凄いですギルベルトさん、そして酔いそうな俺。


実は必死に酔いに耐えている説。


でもオープンカーだから風もあるので平気説。


いやどうでもいいんだけど。


「まもなく目的地に到着します、御準備下さい」


ギルベルトさんの一言で、スティーブンさんはネクタイを少し緩める。


…なんかイケメンって何しても似合うのがちょっと癪だな。


そんな事考えながら横目でスティーブンさんを見ているとパチッと目が合った。


「どうかした?」


『いやぁ…(イケメンって何しても似合うから)ちょっと癪だなって』


「ええ?」


何でっていう顔のスティーブンさんだったが、ギャギャギャッと急ブレーキがかかる。


どうやら着いたらしい。


んん…?辺り一面瓦礫の山ですけど大丈夫かこれ?


『じゃあお先です、スティーブンさん』


「あ、ちょっとA」


呼び止められる前に車から飛び降り、ズルリと側に出したツタを足場にして跳躍した。


さて、初仕事スタートだ。

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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時

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