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『どうだね少年たち!楽しそうだろう…って、あれ?』
カルエゴ君から全ての楽しそうなものを取り上げて自分に付けていると、いつの間にか子供達がそばにいないことに気がついた。
『あれ?カルエゴ君、子供達は?』
カ「……あそこです」
カルエゴ君が指差す先には、ヤンチャそうなお兄さん2人組と一緒に射的を楽しむ我がチームの少年達だった。…いつの間にそんな所に…⁇
『ふーん…まぁ、楽しそうだからいっか‼︎』
カ「アホ面の間違いですよ。どいつもこいつも好き勝手しおって…」
カ「……先輩」
『ん?』
カ「…ありがとう、ございます」
『えっ⁉︎』
今、あの暗黒大帝が私にありがとうって言った?…というか、感謝されるようなことしたっけ?
『私、君に感謝されるような事した?』
カ「あのアホ共に無理やり押し付けられたものを全部付けてくれてますよね、俺の代わりに先輩が」
『……え、バレた?』
あんまりにも不穏なオーラを纏っているカルエゴ君がなんだか不憫だったから、さりげな〜くファンシーな遊園地グッズをカルエゴ君から取っていったのだけれど…。
バレていたとは、なかなか恥ずかしい。
『カルエゴ君がなんだか不憫でね〜…まぁ、私がやりたくてやってる事だから……』
カ「……そういう所、昔と全く変わっていませんね」
『…そう?』
カ「このチームに加わったのも、あのアホ共が可哀想だと思ったからでしょう、……全く、貴女は優しすぎる」
『…優しくなんてないよ、私は。現に、オペラ君には優しくないし優しくするつもりもないから』
カ「フン、
『あ〜、カルエゴ君が悪い顔してる!』
この場に居ないオペラ君を共通の敵(?)とみなしている私達が互いに悪い顔をして笑っていると、背後からシャッター音が聞こえた。
リ「Aちゃん先生、カルエゴ先生といちゃついてんじゃ〜ん‼︎」
ジ「カルエゴ先生だけずるいだろ‼︎」
『あら、射的はもう終わったの?』
ガ「楽しかったでござる〜!」
『そう、それは良かったわ』
遊園地ではしゃぐ可愛い子供達を眺めていると、突然ス魔ホが鳴り出した。
内容を確認すればシチロウ君のチームから大量の写真が送られてきている。これは…
『い、イルマ君…‼︎』
リ「うわ、楽しそう…」
ジ「やばい、このままじゃ俺達負けちゃう…Aちゃん先生、何か秘策は…」
『か、可愛い…天使…はわわわ……』
「「「「……」」」」
パシャ
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らい(プロフ) - 寝子/猫さん» 分かります!私も1度でいいから本物のモフモフエギーちゃん撫でてみたいです!! (10月1日 16時) (レス) @page22 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - オペラさんてぇてぇなぁ!!私もエギーちゃん撫でたい! (10月1日 10時) (レス) @page22 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 素敵なコメントありがとうございます‼︎自分の作品を好きだと言ってもらえて、とても嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!はよくっつけもありがとうございます🥰 (9月27日 7時) (レス) @page14 id: c6042b78d1 (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - らいさんの作品凄く好きです…今作が個人的に一番好きな世界観や性格で更新される度に嬉しく癒されてます!大好きです!それでは、最後に…はよくっつけ! (9月26日 23時) (レス) id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2023年9月18日 23時