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『あれ?君は……ナベリウス先生の甥っ子君?』
カ「っ⁉︎誰だアンタは……」
オ「私の大切なAにアンタとは、もう一発殴られたいんですか?」
カ「はぁ⁉︎」

いつものように屋上へ来てみれば、今日は新しいお客さん(?)が来ていたようだった。ナベリウス先生の甥っ子君か…。確かに、少し似てるかも。

『いいのいいの。オペラ君、一年生に意地悪しちゃダメよ?』
オ「すみません。負け犬の癖にAに失礼な態度をとっていたのでつい…」

流れるように抱きしめられながら状況を説明され、ナベリウス先生の甥っ子君と小柄な男の子に軽く謝罪をすると、2人は顔を真っ赤にしてこちらを見ていた。

『あ、ごめんね…オペラ君甘えたがりだからさ。念子みたいで可愛いでしょ?』
『……自己紹介が遅れたね。私はアリスティド・A‼︎よろしくね‼︎』
カ「……俺はナベリウス・カルエゴ。そうか、アンタがあの…」
バ「僕はバラム・シチロウです‼︎一年生です‼︎」
『ほぉ…君たち、なかなか可愛い一年生だね』

一年生2人の名前を聞いて、どこかで聞いたことあるような…?と思いつつ、オペラ君に解放してもらって2人を観察する。

『うーん…シチロウ君、君は綺麗な髪をしているね。とっても素敵よ!』
バ「え、あ、ありがとうございます…」
『カルエゴ君は……あれ、みぞおち辺りが痛くない?ちょっと治してあげるね』
カ「あ、あぁ…感謝する」
オ「Aに治療してもらっているのに何ですかその態度は?」
『こら!一年生を怖がらせないの‼︎』

患部の治療を終え、カルエゴ君の顔色を確認しようとするとカルエゴ君の深い紫の瞳と目が合った。前髪を上げて、もう一度よく確認する。

『…あら、前髪で隠れて気づかなかったけれど、君はとても綺麗な瞳をしているわ‼︎』
カ「なっ⁉︎」
『それに、顔の造形も綺麗ね。とっても可愛い』

ペタペタとカルエゴ君の顔を触っていると、後ろから制服の襟を掴まれた。

オ「はい、観察もその辺に。早く始めますよ」
『あっ…ごめん!ついつい……』

不思議そうな2人をよそに、いつもの作業を始める。

山になっている不良を外傷のみ治療する。そしてオペラ君が不良を一列に並べ始めると、私は魔術でキャンバスと画材を出して絵を描き始める。

『んー…今日は君達一年生に出会えた記念だから、少しだけ気合い入れよう‼︎』

さらさらと筆を進め、オペラ君が声をかけてくれた時にはちょうど作品は出来上がっていた。

『よし!撤収‼︎』

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瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるw (8月25日 0時) (レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです!これからも頑張ってください!応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年8月13日 2時

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