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オ「私はAが好きです。狂おしい程に」

はっきりとそう言ったオペラ君の緋色の瞳は私をまっすぐ捉えていた。

オ「……どうしたら、振り向いてくれますか」
オ「何をすれば、どんな言葉をかければ、貴女という悪魔(ひと)は私のモノになってくれますか?」

『そ、そんなこと言われても……』

なんて答えたらいいのか分からないでいると、視界がぐらりと揺れて天井とオペラ君の綺麗な顔のみが目に入る。

両手首をベッドに押さえつけられ、小さく軋む音が響いた。

オ「Aは私のことを何だと思っているんですか?ただの同級生?それとも利害が一致した利用しやすい悪魔ですか?」
『ちょっと、それは失礼じゃない?オペラ君は私にとって特別な悪魔よ?』
オ「"特別"、ですか。それは私の機嫌をとるための戯言ですか?」
『オペラ君、流石に怒るよ?』

棘のある言い方にムッとする。戯言なんかじゃない、紛れもなくオペラ君は私にとって特別な存在なのに。

『どうしてそんな悲しいこと言うの?私は本当にオペラ君のことを大切に思っているし、1番信頼しているのも君よ?』

嘘だなんて決めつけられたくない。私の気持ちは私が決める。

『ふざけないで!!私は誰よりも君が大事なんだから!!』

声を張り上げてそういえば、手首を握られる力が緩んだ。

オ「…すみません、少々言いすましたね」

オペラ君はぺしょっと耳を垂れさせてそう謝ってくれた。良かった、いつものオペラ君だ。

『いい事?私にとってオペラ君は1番大切で、特別な悪魔なの!!』
オ「魔王に誓っても言えますか?」
『勿論よ!!』

フンッ!!とドヤ顔で言ってやれば、垂れ下がっていたオペラ君の耳がピンと立ち、鼻先が触れるほどの距離にオペラ君の綺麗な顔が近づいてきた。

『!?、ち、近いよオペラ君…離れて貰ってもよろしいでしょうか……』
オ「おや、Aにとって私は特別な存在なのでしょう?これくらい痛くも痒くもないのでは?」
『や、でもちょっと恥ずかしいと言いますか……』

さっきまでの不穏な空気は和らいだものの、これはこれでなんかアブナイ気がする……。

オ「私のことをそんなにも大切に思ってくれていたのはとても嬉しいです」
オ「しかし、私はAに異性としてもっと意識して欲しいのです」
『え"、オペラ君、何をしようとしてるんでしょうか…!?』

上機嫌に揺らぎ出したしっぽが、太腿に巻きついてきて思わず甘い声が漏れた。

オ「意識してもらいましょうか、1人の男悪魔として」
『ヘッ!?』

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瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるw (8月25日 0時) (レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです!これからも頑張ってください!応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年8月13日 2時

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