緋色とセーラー

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…全く、昨日は災難だった。
せっかくあのバビルスの裏番長に美的センス皆無眼球節穴変態野郎という素敵なあだ名をつけるとこができたというのに、何故か気に入られてしまった。

うーむ、こんなはずでは無かったんだけどなぁ…。
まぁ出会さなければいい話だし、もし出会しても無視すればいっか。

『さーて、今日はどこをキャンバスにしようかな〜』

屋上は……やめた方がいいな、アレがいるかもしれないし。無難に校門?この前キャンバスにする予定だった扉もいいな……

オ｢Aではないですか、奇遇ですね｣
『ﾋﾟｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!!』

廊下を歩いていると、後ろから肩を叩かれた。というか組まれた。……あぁ、早速出会してしまった。

オ｢今日も会いましたね。嬉しいです｣
『……』
オ｢今日も絵を描きに？それなら屋上に行きませんか?｣
『……』
オ｢無視ですか?｣
『……』

しつこい……美的センスだけでなく、女を見る目も無いんだなこの悪魔(ひと)。

無視を続けて向こうが飽きるのを待っていると、耳にゾワッとした感覚を覚えた。

『うひゃあっ!?』
オ｢なかなか良い反応ですね｣

そのまま耳元で話す番長。ついでのように腰をいやらしく撫でてくる。

『この……ぃ、……ろう!!』
オ｢?、聞き取れなかったのでもう一度｣

『……この、変態セクハラ脳味噌下半身スケベ野郎!!!!』

オ｢昨日よりも酷いですね｣
『付きまとうのやめて貰えます!?私言いましたよね、貴方のこと嫌いだって!!』

ついに感情が爆発してしまった。ほんっっとにうざいし気持ち悪い。嫌いって言ってんのに付きまとうとか、頭沸いてんの?

オ｢私が気に入ったからそばにいるだけです。同じクラスメイトですし、仲良くしましょうよ｣
『丁重にお断りさせていただきます』






その後も






オ｢こんな所で何してるんです?｣
『ﾋﾟｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!』

スケッチ中に頭上から現れて脅かしてくるわ、







『この扉いいな……よし、彫ろう!!』
オ｢ほぅ……黒のレースですか……｣
『ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!!』

扉を彫ろうとすれば下着を覗かれるわ





『ここに天井絵描くのもいいな……』

むにっ

『むに……??』
オ｢この感覚はD…いやEといったところでしょうか｣
『ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!!!』

天井絵のイメージを固めていると胸を鷲掴みされるわetc…



一日中付きまとわれてはセクハラをかまされるといった地獄を味わった。

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