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『ナベリウス先生は……』
『……ナベリウス先生はね、私がバビルスに入学してから初めてアート作品を褒めてくれた
『私がまだ入学してすぐの時…入試首席として注目されていたせいか、結構嫌がらせ……というか、まぁ女子生徒から疎まれていたのよね』
『"調子に乗るな"とか、"男たらし"とか……あることないこと言われてたわね。改めて思い返すと酷い言われようよね』
オ「誰ですかAの心を傷つけた輩は」
『ああ、いいのよ。もう彼女達は私に関わって来ないから』
今でも目を閉じれば思い出す。ナベリウス先生との大切な思い出_________
バシャッと頭上から浴びせられるバケツ1杯分の水。ポタポタと滴って、地面に水滴が落ちる。
聞こえるのは、私を嘲笑う声と水滴が落ちる音だけ。少しすれば、さらにその上から遠ざかっていく足音が聞こえた。
『…………寒い』
入学してからこれで何件目だろうか。恋人が取られたとかなんとか言われて、校舎裏に呼び出されては罵倒され殴られ水をかけられる日々。
『最近の女の子って、水をかけるのが趣味なのかしら?』
濡れた服と傷口をさくっと元通りに戻し、画材を取り出して校舎の壁を見つめる。
『さて、今日は何を描こうかしら』
サラサラ〜っと絵を描いて、写真に納める。どうせ元通りにするからね。
『明日は何されるんだろうなぁ…まぁ治るからいいんだけど』
そろそろ絵を消そうか、と考えていると、背後から拍手が聞こえた。
『誰っ!?』
ナ「いやぁ〜…これは見事な絵画だね〜」
『……ナベリウス教諭』
ナ「気軽にナベリウス先生でいいよ〜!」
……それが、私とナベリウス先生が初めて出会った時の話。
私とナベリウス先生が出会ってから、毎日呼び出されていたのも段々と少なくなり、ついに嫌がらせはパッタリと無くなった。
いつものように校門の扉を彫りながら、いつものように勝手に作品を褒めてくるナベリウス先生を問い詰める。
『最近、呼び出しが無くなったんだよね』
ナ「良かったじゃ〜ん」
『……先生、何かしました?』
ナ「え？あ〜…まぁ、ちょっとね!!」
へらっと呑気に答えたナベリウス先生の胸ぐらを掴み、ユサユサと揺らす。
『……何故勝手なことをするんですかねぇ!?』
ナ「ごめんごめん!!Aちゃんのためを思って〜」
どういうことだ?と思いながら手を話すと、いつものふざけた笑い方ではなく、柔らかくこちらを微笑む先生と目が合った。
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瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるｗ (8月25日 0時) (
レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです！これからも頑張ってください！応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2023年8月13日 2時
