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……は⁉︎え、今、唇に、な、なんかやわ、やわわわわ…⁉︎
オ「Aのファーストキス、私が頂いちゃいましたね」
『え、なん、ん?え、あ、はっ⁉︎』
戸惑っている間にも、オペラ君に親指でふにふにと唇を弄ばれる。……すっごく楽しそうに、だ。
オ「ふふ、可愛らしいですね」
『へっ⁉︎』
な、なんか…なんか今日のオペラ君、すっごく甘々じゃないか?最低‼︎って言って怒ろうと思ったのに……。そんな風に笑いかけられたら、怒る気も失せた……。
オ「今までの愛の言葉は届いていなかったようですし」
『ヴッ…』
オ「これからはもっと積極的にアプローチしようかと思いまして。その様子だと……意識、してくれたみたいですね」
顔にどんどん熱が集まって、自分でも顔が赤くなっていると分かる。
『い、意識したっていうか、オペラ君もその…あれだよあれ‼︎あの…"男の子やなっ"よ‼︎かかかか勘違いしないで⁉︎わ、私はナベリウス先生一筋だからね⁉︎』
オ「ええ、知っています。ですが今日はAが意識してくれたので満足です」
『だっだから私は…っ⁉︎』
なん、な、オペラ君ってこんな
そうこう思っているうちに、本鈴が鳴ってしまった。すると左手首を掴まれて、オペラ君はそのまま走り出した。
オ「授業、今日は抜けましょう」
『はっ⁉︎え、やだよ、最高評価が……』
オ「Aは優秀ですから欠席の一つ二つ三つくらい大丈夫です」
『え、でも次の授業絶対出たかったのに…』
オ「なんでしたっけ?」
『………誘惑学』
オ「それなら抜けても大丈夫そうですね、目の前に良い実習相手がいますから」
『……それ、やめてくれる?利用されるのを喜んで申し出てるのと同じよ?』
『…言ったでしょ。私は一年生の時からナベリウス先生が好きなの。私はナベリウス先生に振り向いて欲しくて誘惑学選んだの。だからナベリウス先生のためにオペラ君を利用することになるのよ?』
オ「少しでもAを独占できるのならそれでもいいかもしれませんね。…まぁ、どのみち私のモノにはするんですけど」
『……やっぱり、オペラ君は女を見る目ないと思う』
オ「おや、それは心外ですね。あーあー傷ついたーもう立ち直れないー(棒)」
『はぁ……分かった。今日は一緒にサボってあげる』
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瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるw (8月25日 0時) (レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです!これからも頑張ってください!応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2023年8月13日 2時