23 ページ24
ナベリウス先生の胸ぐらを掴んで、拳を振り上げる。
『先生?殴られたいの?』
ナ「わー⁉︎ごめんごめん‼︎冗談だよ〜‼︎」
焦って謝る先生にため息をつき、拳を下げる。…全く、私の周りにはセクハラ野郎ばかり集まるのだろうか?
『ファーストキスもまだだっていうのに…』
ナ「え?そうなの?じゃあ先生が奪ってあげよっか〜」
『ほんと⁉︎いいよ!先生なら大歓迎‼︎』
ナ「ちょ、ちょっと待ってAちゃん‼︎俺教師‼︎」
『……ちぇっ』
やっぱりそう簡単にはいかないよねぇ…。
『あ!じゃあ誘惑学の相手は?それならいいでしょ?』
ナ「いや、それはまた…若い女の子とえっちなことできるのは嬉しいけど……教師だからね…」
『……やっぱりダメかぁ』
ナ「ん?じゃあこの前の課題はどうやってクリアしたの?」
『あ…えーっと……ま、まぁ、気合いで……?』
オ「カルエゴ君が相手でしたよ」
『なっ⁉︎』
ナ「へぇ…カルエゴちゃんねぇ〜‼︎むっつりだもんなぁ〜‼︎」
最悪……よりによってナベリウス先生に知られるなんて……。オペラ君をキッと睨み、胸板をポカスカ叩く。
『もう!どうして先生にバラすのよ‼︎』
オ「相手に私を選ばなかったからです」
『うぐっ……だ、だってオペラ君えっちなことしか考えてないじゃん……』
ナ「そうだよ〜、2人とも仲いいんだし、俺やカルエゴちゃんじゃなくて番長くんに頼めばいーじゃん?」
『……先生がいいの』
ナ「ん〜…Aちゃんも頑固だねぇ……よしわかった!担当の先生に確認してみるから、許可の範疇ならいいよ‼︎」
『ほんと⁉︎やった、ありがとう!私頑張る‼︎』
そろそろ本鈴が鳴るので、扉の彫刻を元に戻してナベリウス先生と別れた。
……やった‼︎やった‼︎誘惑学のお相手が、ナベリウス先生……想像しただけで幸せすぎて倒れそう…‼︎
オ「……嬉しそうですね」
『うん!…あ、ご、ごめん……』
ルンルンで喜んでいたけれど、隣を見れば思いっきり耳を垂らさせたオペラ君。……き、気まz
オ「謝る必要はないですよ……確かに、好きな相手の事となると浮かれる気持ちはわかりますから」
オ「それに…私も諦めた訳ではありませんし」
『ん?』
オ「私の気持ちは変わりません。Aが
『…へっ⁉︎』
オ「生憎、諦めは悪い方ですから」
オペラ君が笑った……と思ったのも束の間、ふに、と唇に柔らかいものが触れた。
『…………?!??!』
67人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるw (8月25日 0時) (レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです!これからも頑張ってください!応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らい | 作成日時:2023年8月13日 2時