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カルエゴside



バ「……A先輩、好きな悪魔(ひと)いたんだね」
カ「あぁ…意外だった」

結局あの後はあっさりと解散した。オペラ(ヤツ)はともかく……2人とも妙にいつも通りだったことも不気味だ。


バ「A先輩の好きな悪魔(ひと)って、どんな悪魔(ひと)なんだろう……」
カ「さあな…」
バ「カルエゴ君も気になってるんでしょ?」
カ「いや、別に…」
バ「あ、嘘ついた」
バ「本当はカルエゴ君もA先輩のこと好きな癖に……オペラ先輩にも協力してたしさ」

やはりシチロウの前では嘘はつけないな、と諦めにも似た気持ちでため息をつく。

カ「…確かに、A先輩への想いは認める。が、オペラ(ヤツ)に協力した覚えも無いし今後もそんな予定は無い」
カ「あまりにもA先輩が鈍感すぎて、少し同情しただけだ。俺とてA先輩を諦めるつもりは無い」

バ「よし!こうなったら早速明日からでもA先輩の好きな悪魔(ひと)を調べてみよう!!」
カ「……は?」
バ「恋敵(ライバル)の正体を突き止めた方が、カルエゴ君も対抗策を練れるでしょ?」
カ「………分かった」



















翌日から早速、認識阻害グラスをかけてA先輩の尾行を始めた。


『ふんふふんふふーん♪』

バ「来た来た!!鼻歌歌ってるね……」
カ「あ、あぁ……いつもの先輩だな……」

『…よし!今日はここに決めた!!彫るぞ〜!!』

「「!?」」

彫る、だと…!?この巨大な扉を、1人で……?

しかしそんな心配は杞憂だったらしく、たった30分もしないうちに美しい彫刻を扉に刻んでいた。


バ「さすがバビルスの天才芸術家……」
オ「さすが私のAですね……」
カ「はっ!?」

気が付かぬ間に、俺たちの後ろには飄々としたオペラ先輩が立っていた。

オ「尾行ですか?奇遇ですね、私もです」
バ「オペラ先輩もですか!?……というか、えっと……その……」
カ「…昨日振られた相手を見て大丈夫なんですか?」
バ「ちょっとカルエゴ君!!」
オ「言いますね〜…大丈夫ですよ、私は彼女を諦めることはしませんので」
カ「……そうか」

オ「そんなことより、来ましたよ、Aの好きな悪魔(ひと)
「「え!?」」

まさかこちらの目的を知っていたとは……いや、それよりもA先輩が想いを寄せる男の正体の方が気になる。

視線の先には嬉しそうに頭を撫でられるA先輩の姿が。誰だ、気安く彼女の頭を撫でる男は……って、

カ「叔父上…!?」

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瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるw (8月25日 0時) (レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです!これからも頑張ってください!応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年8月13日 2時

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