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『むむむ……慣れすぎて全く恥ずかしくない……』
ハグやらキスやらやってみたものの、全く恥ずかしくない。特殊な魔具で心拍数と精神状態を測るのだが、全く反応を示さない。慣れとは非常に恐ろしい……。
カ｢…そもそも、A先輩は誘惑学の単位が危ない訳では無いですよね？｣
『そうだね？』
カ｢ちなみに、魅力度はいくらなんです？｣
『92%』
カ｢なら別にそこまでして必死になる必要は無いのでは…?｣
『いやいや、私は全ての教科で最高評価取りたいのよ』
カ｢……は？｣
『え？だって私、入学した時も首席だったし、どうせなら上に行きたいじゃない?』
カ｢……本当ですか｣
『まじ!!』
『…と、思い出話はこの辺にして。どうしようか……』
カ｢難しいですね……｣
『仕方ない、ここは奥の手を使うか…』
もう手は出尽くした。ならば奥の手を使うしかない。
授業で配られたテキストを取り出し、カルエゴ君と一緒に見る。
『えーっと…このテキストに確か実践例が載ってるはずだから……』
カ｢っ!?｣
『…あ、ごめんね、誘惑学のテキスト見るの初めてだよね?』
男子生徒は習わない学問のため、テキストを見る事は滅多にない。というか、私のテキストは内容がオトナの本に近いからな……。
顔を赤くしているカルエゴ君をよそに、ペラペラとページを捲っていく。実践例のページ…お、あったあった。
『どれどれ…"オトナな下着を身につける"、"肌の露出を増やす"、"スキンシップを積極的に"……』
『うーん…取り敢えず脱げばいいってこと…?』
カ｢軽すぎませんかアンタ｣
『よし！脱ぐぞ!!』
カ｢はっ!?おい、ちょ、ちょっと待て…っ!?｣
『へ？』
制服の留め具を外し、ボタンに手をかけたところでカルエゴ君に止められた。なんぜ?
カ｢……テキストに書いてあったから即実践、じゃないんですよ。冷静に考えて下さい。たとえ俺であったとしても、男の前で脱ぐんですよ？｣
『……あ』
冷静になって考えれば、自分がなんとも破廉恥なことをしようとしていたかを理解し顔が熱くなった。
『……申し訳ない』
カ｢……分かってくれたのなら良かったです｣
『……でも、これなら課題もクリア出来そうなんだよねぇ』
カ｢…どうしますか｣
『…や、やるしかない、よね……？』
カ｢そう、ですね……｣
『ｽｩｩｩｩｩｩｩ…』
『……ちょっと
カ｢仕方ない、ですからね…｣
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瀬奈 - カルエゴくんの頭文字とバラムくんの頭文字がバカになってるのウケるｗ (8月25日 0時) (
レス) @page22 id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき - めちゃめちゃ面白いです！これからも頑張ってください！応援しています (8月24日 10時) (レス) @page5 id: e818ab7371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2023年8月13日 2時
