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『ふん!もうカルエゴくんなんか知らない!!』
カ「…勝手にしろ。俺もお前なんか嫌いだ!!」
『……ふぇ、』

『き、きら…わたしだって、カルエゴくんなんか……カルエゴくんなんか…っ、ふぇぇん…』
カ「あああっ、嘘だ!嫌いじゃないから!!…泣くな!!」
『……ほんと?』
カ「……本当だ。…お前のことは嫌いじゃない」

『…ごめんね』
カ「……俺も、悪かった」

『ふへへ、仲直りね!』
カ「ああ……」


『…ねぇカルエゴくん』
カ「何だ」
『わたしもね、きみのことすきよ!!』
カ「そっ、そうか……」



















なーんかすごく懐かしい夢を見た気がする。あの頃は純粋だったなぁ〜…。

『…ん』
カ「起きたか」

目が覚めると、いつも見ている天井とカルエゴ君が視界に入る。……あぁ、早退したんだ。

カ「…なんで黙ってた」
『気合いで乗り越えられると思って…あだっ!?』

苦笑いで誤魔化そうとすると、右手首に痺れるような痛みが走った。…それが病人に対する態度か?

カ「…今日、シチロウと何をしてた?」
『……悪魔観察?』
カ「突然シチロウが姿を現したから驚いたんだが…一緒に居たらしいな」
『そう……だね?』

やべ、あの時何も考えずに逃げてきちゃったからシチロウ君にかけた変身(メタメタ)が解けちゃったのか。

カ「何を企んでる?」
『……べっつにぃ』

バチィッ

『痛っ!?』
カ「…吐け」
『何これ尋問?』

ねぇ、私これでも病人なんだよ?なんでこんな尋問みたいなことされなきゃならないのかしら。

『……あ、そうだカルエゴ君、一緒にいた可愛い女の子はどうしたの?』
カ「…あ"?」
『ヒョエェ……』

ちょっと気になって訊いただけじゃんかよぉ……。そんなに怒んなくてもいいじゃな…あ、もしかして私の差し金だって事がバレてる?

『も、申し訳ございませんでした…』
カ「…俺は他の女には興味無い」

ホッ…。









ホッって何!?

ぶんぶんと首を振って雑念を消す。
話題を変えて何か話さなきゃ。

『…あ、そういえばカルエゴ君。私が倒れる前に家から連絡があったんだけど…何か知らない?』
カ「あぁ…そのことなんだが…」
『?』

あれれ、普段から険しいカルエゴ君のお顔がさらに険しくなっちゃった。もしかして聞いちゃダメな事だったかな?

『ちょっと気になっただけだから…後で両親に聞いてみる…「俺達の婚約が…破棄された」…へ?』

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らい(プロフ) - あまねさん» 素敵なコメントありがとうございます!読者の皆様がカルエゴ先生のお嫁さんですので、楽しんで頂けたら幸いです(ー̀֊ー́˶ჱ̒ (5月5日 23時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - およめさんんんんんんんんんかわあいいい (5月4日 16時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 悠鱸さん» ありがとうございます!!最近は忙しくてサイト覗けていなかったのですが、こちらでもコメント下さって凄く嬉しいです!是非今後ともよろしくお願い致します(^_ _^) (1月21日 17時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
悠鱸(プロフ) - やっぱりスゥッとお話が入ってきますね!?それほど語彙力があるというか、長さがちょうどいいと言いますか、吸収しやすいと言いますか…。あの…はい、好きです、。めちゃ好きです…好き以外の言葉が出てきません、それぐらい好きです、笑 完結するまで見まくります (1月21日 10時) (レス) @page21 id: 1e852fcc4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年12月13日 12時

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