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『急げ急げー』
両手に沢山の資料を抱えて少し急ぎ気味で廊下を歩く。
いや〜、さっきはとんだ美少女ちゃんとぶつかっちゃってなんだかラッキーだったなぁ…。確か
『…よいしょ、と｡うひゃ〜､やっぱり威圧感半端ないわね……』
資料を一旦その場に置いて
厳かな雰囲気と圧倒的な王者の風格を漂わせる威圧感。こんな所でカルエゴ君は授業してるの？心臓に毛でも生えてるのかしら?
深呼吸をした後に扉をノックし、ゆっくりと開ける。
『失礼しまーす……』
｢｢｢｢｢｢｢？｣｣｣｣｣｣｣
『ｱｯ』
扉を開けた先には複数人の子供達｡視線が一斉に私へと注がれると､まるで物珍しいものでも見るかのようにじっと見つめられる｡
やめて、初対面の悪魔にそんなに見つめられると緊張しちゃうから見ないで!!私は壁よ!!壁!!
ク｢おねーさん誰〜?｣
『ﾋｨ』
沢山の視線に冷や汗をダラダラと流していると、一際明るい雰囲気を纏った可愛らしい女の子が前のめりで迫ってきた｡出たよコミュ力お化け!!みんながそんなフレンドリーに出来ると思わないで頂戴‼︎
『リリス・カーペットの資料を持って参りました……カルエゴく…カルエゴ卿はどちらに?』
ク「エギー先生?エギー先生ならね、ちょうどあっちでイルマち達にレッスンしてるよ‼︎」
彼女が指差した先を見てみると、バチバチと稲妻が弾けるような音と悲鳴が聞こえてくる。成る程、そこで地獄のレッスンが行われているのか。
ケ「…あ、あの‼︎」
『?』
どこかで聞いた事のある可愛らしい声に足を止めて振り返れば、さっき廊下でぶつかったメガネ美少女ちゃんが立っていた。彼女の視線は私が抱えている資料に注がれており、その一つを指差した後に勢いよく頭を下げられた。
ケ「その資料､一部でいいので私達にも貸して頂けませんか⁉︎」
『……』
ああ…なんだ、そんな事か。やけに強張った顔をしていたからどうしたのかと思った｡
『勿論いいわよ。これだけあるんだから、どれでもお好きなものをどうぞ』
ケ「…あ、ありがとうございますっ‼︎」
『いえいえ〜』
律儀にお辞儀をして顔を上げた彼女の表情は嬉しそうで、花が咲くような笑顔とはこういうことを言うんだな、と純粋に思った｡…うーん、やっぱりこの笑顔、見た事あるような｡
……ま、いっか。
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らい(プロフ) - あまねさん» 素敵なコメントありがとうございます！読者の皆様がカルエゴ先生のお嫁さんですので､楽しんで頂けたら幸いです(ｰ̀֊ｰ́˶ჱ̒ (5月5日 23時) (
レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - およめさんんんんんんんんんかわあいいい (5月4日 16時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 悠鱸さん» ありがとうございます!!最近は忙しくてサイト覗けていなかったのですが､こちらでもコメント下さって凄く嬉しいです!是非今後ともよろしくお願い致します(^_ _^） (1月21日 17時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
悠鱸(プロフ) - やっぱりスゥッとお話が入ってきますね！？それほど語彙力があるというか、長さがちょうどいいと言いますか、吸収しやすいと言いますか…。あの…はい、好きです、。めちゃ好きです…好き以外の言葉が出てきません、それぐらい好きです、笑 完結するまで見まくります (1月21日 10時) (レス) @page21 id: 1e852fcc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2023年12月13日 12時
