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甘い香りが漂うカフェで、キョロキョロと視線を動かして目的の悪魔を探す。
店内に綺麗な女性はたくさんいるけれど、一際目を引く美しい女悪魔が視界に入ると、先方もこちらに気づいたようで手を振ってくれた。
『叔母様‼︎』
「やっほーAちゃん♪」
にこやかに私の名前を呼んだその悪魔は、カジュアルな服装にも関わらず以前見た姿よりもさらに美しくなっていて、後光すら感じるようだった。
肩につくかつかないかくらいの長さで切り揃えられた髪の色は、光に反射してキラキラと輝くプラチナブロンドで、長いまつ毛から覗くのは宝石のようなバイオレットの瞳。
叔母様はティターニア家で唯一婚約破棄した純潔の女性。誰の遺伝子も組み込まれていない美しいプラチナブロンドの髪がその証拠だ。
「久しぶりだねAちゃん。前に会った時は…ちょうどナベリウス家のお坊ちゃんと婚約が決まった時だっけ？」
『もうそんな前ですかね?でもやっとこうして叔母様に会えてすごく嬉しいです!!』
小さな頃からよく遊んでもらったなぁ…。カルエゴ君との婚約が決まって泣き喚いていた時も、叔母様が慰めてくれたんだっけ。
久しぶりに大好きな叔母様に会えた事が嬉しくて、思い出に浸っていると叔母様の視線は私の髪へと移っていた。
「……髪色、変わっちゃったんだね」
『あ…えと…やっぱり世の中そう上手くは行きませんよね〜…あはは……』
「……」
夜空を溶かしこんだような深紫の髪を1束取り、くるくると指に巻き付けて弄びながら叔母様に笑いかければ、叔母様の綺麗な顔が少しだけ悔しそうに歪んだ。
「…ごめんね、私がその時そばに居たら…いや、私がどうにかできる問題じゃ無かったか…」
『叔母様は何も謝る事なんて無いです!幸い、相手の
「…そっか」
『そうです!!』
叔母様は私がまだ幼い頃に家から出ていったので、例の行為が行われた時には私の側には居なかった。
ティターニア家ではまぁまぁの発言権を持っていた叔母様だけど、もしもあの時私の側に居たとしても天下のナベリウス家にはきっと逆らえなかったはずだから、結果は変わらなかっただろう。
というか、案外終わってしまえばなんとも無かったし。カルエゴ君ともあの時以降そういった行為は一切してないしね。
今となってはそんな事はどうでもいい。だってもう終わった事だし。
『…それでは、そろそろ本題に入っても？』
「勿論♪」
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らい(プロフ) - あまねさん» 素敵なコメントありがとうございます！読者の皆様がカルエゴ先生のお嫁さんですので､楽しんで頂けたら幸いです(ｰ̀֊ｰ́˶ჱ̒ (5月5日 23時) (
レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - およめさんんんんんんんんんかわあいいい (5月4日 16時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 悠鱸さん» ありがとうございます!!最近は忙しくてサイト覗けていなかったのですが､こちらでもコメント下さって凄く嬉しいです!是非今後ともよろしくお願い致します(^_ _^） (1月21日 17時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
悠鱸(プロフ) - やっぱりスゥッとお話が入ってきますね！？それほど語彙力があるというか、長さがちょうどいいと言いますか、吸収しやすいと言いますか…。あの…はい、好きです、。めちゃ好きです…好き以外の言葉が出てきません、それぐらい好きです、笑 完結するまで見まくります (1月21日 10時) (レス) @page21 id: 1e852fcc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2023年12月13日 12時
