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カ「…なぁ、"まだ"とは何だ?」
『ええっと…ナ、ナンダロウネ』

キョロキョロと目を泳がせて、尋問から逃れようと首を捻る。

クラスメイトの団結力ってほんとすごい。あとは若いお2人で…ってにこにこされながら教室を追い出され、それをいい事に談話室に連れてこられた。

『そ、それより……ここ、使っちゃって大丈夫なのかな?確か君の叔父様がここに居座って…』
カ「追い出した」
『……お、追い出した?』
カ「ああ、追い出した」

淡々とそう告げられ、頭の中ではお星様になったナベリウス先生が浮かんだ。

カ「それで、"まだ"とは?」

……くぅ〜っ、しぶとい!!

『…べっつにぃ〜?』

バチィッ

『痛っ!?』

私が誤魔化せば右手に痺れるような痛みが走る。もはや定番化したそれだが、痛いのは痛い。

『……お、音楽祭が終わってからのお楽しみって言ったでしょ』
カ「…つまり、優勝してからのお楽しみ、ということか?」
『……』

カ「…なぁA」
『…っ』

いっつのまに距離を詰めたんですかねぇ近くないですか!?

吐息が耳にかかる程近くに寄られ、というか抱きしめられ?ええ?なんだよお前私の事好きなんか!?

カ「…期待してもいいか?」
『…し、知らないっ』

ええどうぞ期待して下さい、なんて素直に言えない。…言えないが。

『個人の自由ですから……』
カ「ふっ…」

笑うな!!耳元で!!笑うな!!!!!
心臓がヒュってなっただろ!!!!!

『……あの、離れ』
カ「嫌だ」

少しばかりの抵抗を見せるが、余計に抱きしめられる力が強まっていくだけで。しかもあの強がりなカルエゴ君が"嫌だ"って……おいおい、やめてくれよ。

『そろそろ戻らないと…』
カ「追い出したのはアイツらだが」
『きゅぅぅ……』

今にも喉から心臓が出そうで、顔だってすごく熱い。加えて弱った子犬のような声まで出てしまった。もう救いようがない。

カ「…そういえば」
『?』
カ「髪色、薄くなってないか?」
『アッ』

あーーーーーーーーー(白目)

『それを今言うかなぁ…』
カ「気に食わんな、せっかく俺と同じ色だったのに」

くるくると私の髪を指に巻き付けて弄びながら、子供のように駄々を捏ねるカルエゴ君にさらに顔が熱くなる。

『…分かってて言ってるでしょ』
カ「さぁ?分からんな」

……100%分かってる。

あの行為をしたのは随分前で、その1回以来全くしていない。髪色が薄くなっているのは、きっとそのせいだ。

『だ、駄目だから!!』
カ「何がだ?」

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らい(プロフ) - あまねさん» 素敵なコメントありがとうございます!読者の皆様がカルエゴ先生のお嫁さんですので、楽しんで頂けたら幸いです(ー̀֊ー́˶ჱ̒ (5月5日 23時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - およめさんんんんんんんんんかわあいいい (5月4日 16時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 悠鱸さん» ありがとうございます!!最近は忙しくてサイト覗けていなかったのですが、こちらでもコメント下さって凄く嬉しいです!是非今後ともよろしくお願い致します(^_ _^) (1月21日 17時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
悠鱸(プロフ) - やっぱりスゥッとお話が入ってきますね!?それほど語彙力があるというか、長さがちょうどいいと言いますか、吸収しやすいと言いますか…。あの…はい、好きです、。めちゃ好きです…好き以外の言葉が出てきません、それぐらい好きです、笑 完結するまで見まくります (1月21日 10時) (レス) @page21 id: 1e852fcc4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年12月13日 12時

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