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オ「おめでとうございます」
『何ですかいきなり』

朝からオペラ先輩に合って開口一番の一言がこれである。パチパチと拍手する先輩の耳は、上機嫌にぴこぴこと動いている。

オ「色々です」
『色々って何ですか色々って』

珍しくほわぁ…と微笑んだ先輩は、こちらを生暖かい目で見つめてくる。本当になんなんだこの悪魔(ひと)

オ「Aさんがようやくカルエゴ君に好意を抱いた事と、音楽祭で貴女方のクラスが優勝すればお二人の交際が始まる事ですね」
『何故それをオペラ先輩が知ってるんですか…』
オ「バラム君から聞きました」
『アァ…』

そういえばシチロウ君、あの場に居たな…。

あの日、言いたいことだけ言って満足したようにカルエゴ君が帰ったあと、真っ赤になった顔をシチロウ君にどれだけイジられたことか。

先輩とシチロウ君はグルだった事を知ってワナワナと震える拳を抑えつつ、ニマニマとにやけているオペラ先輩にため息をひとつこぼす。

いやまぁ、正直嬉しいよ?嬉しいけどさ、それじゃあ婚約破棄した意味が無いのよ。他のご令嬢と結ばれるために破棄したんでしょ。

『たまたま身近に居た異性が私だっただけで、きっともっと素敵な女の子と幸せになれますって』
オ「そうですかね〜」
『そうですよ…多分』

オ「随分と強がりですね、Aさんは」
『はい?』
オ「カルエゴ君が貴女をそう簡単に逃がすわけが無いでしょう。その証拠に、ほら」

気づけばオペラ先輩の綺麗なお顔が目の前に迫っていて、一瞬息が止まる。うわぁ〜まつ毛長いなぁ、とか思っていると、髪を1束掬われ、目の前に見せつけられた。

オ「あっさり婚約破棄できたのなら、貴女の髪は今も尚プラチナブロンドだった筈です」
『いや、それは家のしきたりで…』
オ「あのナベリウスが婚約破棄するかもしれない貴女方にそこまでさせますか?結婚する事が確定しない限り、ティターニアの乙女の処女を散らすことなど、到底出来ませんよ」

じゃあ何故あんなにあっさり婚約破棄したの?ティターニアの乙女の処女を奪っておいて、婚約破棄だなんておかしいとは思っていた。だけど、結局婚約破棄した事実は変わらないわけで。

『…何が言いたいんですか』
オ「さぁ?音楽祭が終わってからのお楽しみですね〜」

……それはカルエゴ君に聞けということか?

オ「それより、練習に戻らなくていいんですか?貴女方のクラス、メインはカルエゴ君とAさんの連弾でしょう?」
『ウグッ…』

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らい(プロフ) - あまねさん» 素敵なコメントありがとうございます!読者の皆様がカルエゴ先生のお嫁さんですので、楽しんで頂けたら幸いです(ー̀֊ー́˶ჱ̒ (5月5日 23時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - およめさんんんんんんんんんかわあいいい (5月4日 16時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 悠鱸さん» ありがとうございます!!最近は忙しくてサイト覗けていなかったのですが、こちらでもコメント下さって凄く嬉しいです!是非今後ともよろしくお願い致します(^_ _^) (1月21日 17時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
悠鱸(プロフ) - やっぱりスゥッとお話が入ってきますね!?それほど語彙力があるというか、長さがちょうどいいと言いますか、吸収しやすいと言いますか…。あの…はい、好きです、。めちゃ好きです…好き以外の言葉が出てきません、それぐらい好きです、笑 完結するまで見まくります (1月21日 10時) (レス) @page21 id: 1e852fcc4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年12月13日 12時

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