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「あのっ…好きです!!」
「一生懸命書いたので…受け取って下さい!!」
「貴女を思って作曲しました…!!」
……一体何が起こっているの?
体調が回復してバビルスに来たら、沢山の悪魔に声をかけられた。告白…?ラブレター?え、作曲って何?どういうこと?
歩く度に声をかけられるので段々と鬱陶しくなり、
「どこに行った!?」
「くっそー、遅かったか…」
「探せ探せ!!」
私、何か罪でも犯したのかしら?お日様の下を堂々と歩けないようなことはしていないつもりなんだけどな。
こういう時はとにかく情報収集。
モブに化けて近くにいた女子生徒に話しかけてみる。
『あの、朝から何の騒ぎですか?』
「え?もしかして知らないの?」
『ええ、久しぶりにバビルスに来たので…』
「首席のナベリウス君とティターニアさんが婚約破棄したらしいから、ファンの生徒がそれに便乗して告白してるのよ」
『……え"』
だからあんなに声をかけられたのか…いや待てよ、という事はカルエゴ君も同じように沢山の女の子に声をかけられたのかな…いやいや、私はもう関係ないし……。
『…そう、教えてくれてありがとう』
「どういたしまし…て……え!?」
用が済んだので
「雪のように白い肌に、ぷっくりとした唇、宝石のようなバイオレットの瞳と夜空を溶かしこんだような深紫の髪…あなた……」
『初めまして、ティターニア・Aです』
「えっ…!?うそ…ふぁああ……!!」
「あっ!!居たぞ!!」
「うぉぉぉ!当たって砕けろじゃいぃぃ!!」
『……あ』
やばい、見つかっちゃった。
目がもはやハートになっている生徒達が続々とこちらへやってくるので、再び姿を消して全力で逃げた。
『なんなの朝から…』
こちとら病み上がりだっつーの。私なんかのどこがいいのよ…どうせ顔でしょ。ウチの家系、みんな顔が良いし。
『はぁ…しばらくは姿消しとかないと……』
シ「あ!Aちゃん!!」
『シチロウ君!!』
トコトコと歩いてきたシチロウ君は相変わらず優しくて可愛くて、天使のような彼に思わず抱きつく。
シ「わっ!?」
『うわぁーんシチロウ君、朝から疲れたよぉ〜…』
シ「あぁ…確かに、みんなザワザワしてたね…」
『ラブレターが降ってきたのなんて初めてよ…』
シ「ラブレターって降るものなの?」
『知らないわよそんなの……』
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らい(プロフ) - あまねさん» 素敵なコメントありがとうございます!読者の皆様がカルエゴ先生のお嫁さんですので、楽しんで頂けたら幸いです(ー̀֊ー́˶ჱ̒ (5月5日 23時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - およめさんんんんんんんんんかわあいいい (5月4日 16時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 悠鱸さん» ありがとうございます!!最近は忙しくてサイト覗けていなかったのですが、こちらでもコメント下さって凄く嬉しいです!是非今後ともよろしくお願い致します(^_ _^) (1月21日 17時) (レス) id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
悠鱸(プロフ) - やっぱりスゥッとお話が入ってきますね!?それほど語彙力があるというか、長さがちょうどいいと言いますか、吸収しやすいと言いますか…。あの…はい、好きです、。めちゃ好きです…好き以外の言葉が出てきません、それぐらい好きです、笑 完結するまで見まくります (1月21日 10時) (レス) @page21 id: 1e852fcc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2023年12月13日 12時