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イ「あ!Aさん!!」
『イルマくん!!おはよう』

バビルに一足早く出勤し、資料を見ながら廊下を歩いているとイルマくんに話しかけられた。今日も可愛さに磨きがかかっていて素晴らしい。

イ「そうだ、Aさんにも話しておかなきゃいけないことがあるんです…!!」
『ん?なになに〜?』

イ「…実は、この【バビル】にはお姫様がいるんです!!すごく大切な存在だから、何がなんでも守ってあげなくちゃいけないっておじいちゃんが言ってました!!」

『ええ〜!?』

少し興奮気味に目を輝かせるイルマくんの方に耳を貸し、コソコソと小声で話された内容に驚いたフリをした。……そうか、首領(ドン)に聞いたんだな。

『見てみたいですね〜!!』
イ「はい!でも幹部のみにしか情報を共有しちゃいけないので…」
『…承知しました。ではこのお話は我々だけの秘密ですね』
イ「はい!!」

あ〜、ほんっと可愛い。養いたい。

イルマくんの姿が見えなくなるまで手を振っていると、後ろからずっしりとした重いものがのしかかってきた。

オ「…浮気か?」
『…誰が、いつ、どこで君と恋人関係になった?』
オ「捕縛プレイだってしただろ」
『あれはプレイじゃない、ただの捕縛だ』

片手で勝手にお尻を撫で回し、もう片方の手で私の頬をツンツンとつついてくるオペラの足を踏むが、全く効いてない。

『はーなーせ〜〜!!』
オ「却下」
『この変態!!触るな!!君なんか嫌いだ!!』
オ「…あ"?」

あれれ、なんか急に寒くなった?と思ったのも束の間、視界がぐらりと揺れて体が宙に浮いた。……あれぇ?

『わっ!?ちょ、降ろせ!!』
オ「やだね」
『この…っ』

気づけば米俵よろしく片手で担がれているではないか。あまりにも速くて分からなかった…。

ジタバタと暴れるが全くビクともしない。スタスタとどこかへ歩いていくオペラに降ろせと喚くが、そんなのはお構い無し。

辿り着いた先は金庫室で、足で扉を開けたオペラに説教なんてする余裕など無く、そのままぽーい、とソファに投げられた。

『うわっ!?何するんだよ!!』
オ「…うるせぇ」
『はぁ!?…だいたい、ここは私の職場であって、カルエゴさんも今仕事してるんだから…』
オ「居ねぇけど」
『えっ!?』

何で!?だってカルエゴさんは今日も出勤して……

『…いや、今日休みだ……』
オ「…へぇ」

いつの間にか私の上に馬乗りしているオペラの口角がニヤァ…と上がり、私はただチワワのように震えることしか出来なかった。

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らい(プロフ) - さくらさん» 素敵なコメントありがとうございます!!素人の拙い文章ですが、楽しみにしてくれているなんて光栄です😭ゆっくり更新していきますので、是非これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!! (3月21日 21時) (レス) @page46 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも最高のお話をありがとうございます😭続きも楽しみに待ってます!受験も頑張ってください!! (2月12日 22時) (レス) @page46 id: e8dfac7bef (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 続きが早くみたい! (11月9日 23時) (レス) @page22 id: 8e30180732 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 蓬さん» いつもご愛読頂きありがとうございます‼︎今回の作品も楽しんでいただけたら嬉しいです🥰 (10月29日 23時) (レス) id: 548d1d254d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近、忙しくて久しぶりに来てみたら新作が😭😭😭今回の作品も大好きです…ほんと、大好きです、ありがとうございます🥹 (10月29日 23時) (レス) @page16 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年10月16日 20時

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