4 ページ5
『…それにしても、あんなにちっちゃくて可愛かったイルマくんが、ついに
私がオペラとイルマくんに出会ったのは9年前。
丁度カルエゴさんに沢山こき使われてた時期に、
『あの頃のオペラときたら…すぐに喧嘩売ってきてたよね……』
オ「……悪かった」
『初対面の時は真っ先にジブンの胸触るし。正直引いたよね〜』
オ「女だと思ってたから…」
『はは、女顔ですみませ〜ん』
時は9年前に遡る___________
『……ったく、カルエゴさんめ…仕事全部押し付けやがって…!!』
親の借金で危うく違法な娼館に売り飛ばされそうになったところを拾われて1年。金への執着が強すぎて金の計算が得意だったところを買われ、バビルの金庫番であるカルエゴさんの補佐として金の管理を手伝うのにも十分慣れた頃の
ことである。
今日もカルエゴさんにこき使われてブツブツと不満を零しながら廊下を歩く。
ドアの前で1度深呼吸をし、軽くノックをして部屋へ入れば、2人の男の子と目が合った。
『…失礼します。何か御用でしょうか?』
サ「あ、来たねA君!」
サ「紹介するね〜!ワシの孫、イルマくんとその護衛係になったオペラ君だよ!」
『はぁ…』
目の前には、ちょこんと立っている小さな男の子と、その隣でそっぽを向いている私と同年代くらいの男の子。
『初めまして、金庫番補佐のAです』
イ「えっ、あっ、は、初めまして!!」
『…っ!はい、初めまして』
軽く挨拶をして手を差し出せば、キュッと両手で私の手を握ったイルマくんに、何か新しい扉が開きかけた。……か、可愛い…。
『…君も、初めまして』
オ「……」
仏頂面でこちらを向いたオペラ君?とやらにも手を差し出せば、じっと見つめられた。……あ、でも綺麗な顔してるんだn……
ポスン
オ「…あ?女じゃないのか?」
『……(○△☆×$?!??!!?)』
ギギギ…と顔をゆっくり動かして胸元をみれば、ペタペタと何度も確認するように胸を触られていた。ゾゾゾっと全身が粟立ち、声にならない悲鳴が上がりそうになった。
『じ、ジブンは男だッッッ!!!!!!』
137人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らい(プロフ) - さくらさん» 素敵なコメントありがとうございます!!素人の拙い文章ですが、楽しみにしてくれているなんて光栄です😭ゆっくり更新していきますので、是非これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!! (3月21日 21時) (レス) @page46 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも最高のお話をありがとうございます😭続きも楽しみに待ってます!受験も頑張ってください!! (2月12日 22時) (レス) @page46 id: e8dfac7bef (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 続きが早くみたい! (11月9日 23時) (レス) @page22 id: 8e30180732 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 蓬さん» いつもご愛読頂きありがとうございます‼︎今回の作品も楽しんでいただけたら嬉しいです🥰 (10月29日 23時) (レス) id: 548d1d254d (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - 最近、忙しくて久しぶりに来てみたら新作が😭😭😭今回の作品も大好きです…ほんと、大好きです、ありがとうございます🥹 (10月29日 23時) (レス) @page16 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らい | 作成日時:2023年10月16日 20時