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『…失礼』
アズ「っ!?」

綺麗なお顔に血がべっとりと付いていることが気になりすぎて、自分の持っていたハンカチで勝手に拭いてしまった。…これって所謂パワハラになっちゃうかな?

『……すみません。ジブン、こういうの気になる性格でして』
アズ「…なるほど」

ふむ、といった様子でまるで品定めするかのようにこちらを見下ろす彼は先程の私の行動に驚いているようで、やっぱり余計な事するんじゃなかったと後悔した。

アズ「ありがとうございます。この組織にはお優しい方もいらっしゃるのですね!!」

にっこー!!

『……そうですか?ジブンはこの組織の皆が優しいと思いますよ。まぁ1番優しいのは若頭(ボス)ですが』
アズ「ええ、先程お世話になったばかりです」
『……そうですか』

…なるほど。なんとなくイルマくんならこういう人を部下にしそうだ。なーんか嘘臭くて私は苦手だけど。

『…どんな経緯があってウチに来たのかは知りませんが、同僚であるジブンから1つアドバイスを』
アズ「なんでしょう?」

いつまでもニコニコと微笑むアスモデウス君が少し首を傾げた途端に胸ぐらをつかみ、詰め寄ってさらに言葉を続ける。

『…ウチの若頭(ボス)に手を出したら、タダじゃ済まないのでご注意を』
アズ「…そんなことする訳がないですよ〜!!」
『……それなら安心です。では』

シャツを離してその場から立ち去ろうとすると、手首を掴まれて止められてしまった。

アズ「聞きたいことがあったんでした」
『…何でしょうか?』

アズ「Aさんは、【バビルの(プリンセス)】をご存知ですか?」
『……』
アズ「……」

『…何ですかそれ?』
アズ「は?」

驚くアスモデウス君をよそに、何を言っているのか分からない、という風にコテンと首を傾げる。

『こんな男ばかりの組織にプリンセスって…何の冗談ですか?アスモデウス君って、以外と面白い冗談を言うんですね』
アズ「…ご存知ないのですか?」
『すみません、ジブンは金の事しか興味が無いので…』



















《……それで、【バビルの(プリンセス)】は?》
アズ「…情報は得られませんでしたが、それらしき人物とは接触出来ました」
《…そうか、彼女は必ず手に入れてくれ》
アズ「承知致しました」
《流石エリート捜査官だね》
アズ「…無論です」

アズ「悪を滅ぼすことが私の使命。全ては正義のためです」

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らい(プロフ) - さくらさん» 素敵なコメントありがとうございます!!素人の拙い文章ですが、楽しみにしてくれているなんて光栄です😭ゆっくり更新していきますので、是非これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!! (3月21日 21時) (レス) @page46 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも最高のお話をありがとうございます😭続きも楽しみに待ってます!受験も頑張ってください!! (2月12日 22時) (レス) @page46 id: e8dfac7bef (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 続きが早くみたい! (11月9日 23時) (レス) @page22 id: 8e30180732 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 蓬さん» いつもご愛読頂きありがとうございます‼︎今回の作品も楽しんでいただけたら嬉しいです🥰 (10月29日 23時) (レス) id: 548d1d254d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近、忙しくて久しぶりに来てみたら新作が😭😭😭今回の作品も大好きです…ほんと、大好きです、ありがとうございます🥹 (10月29日 23時) (レス) @page16 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年10月16日 20時

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