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『……よし!!』

カルエゴさんに任された書類の整理を終え、ぐっと伸びをする。

『今頃は部下面接かぁ〜…私も見たかったな〜……』

今日はイルマくんの部下面接が開催されている。カルエゴさんも面接官に駆り出されているので、金庫室は私一人だけだ。



ガッシャーン!!

『 ……何も問題が起こってなければいいんだけど』

ウラボラス監獄の出所者から選ぶって首領(ドン)は言ってたけど…イルマくんみたいな優しい子に、そんな凶暴な部下をつけていいのだろうか?

というか、今の物音からして、明らかに何か起こっちゃってるよね。ゴリラが同僚になったらどうしよう。

『もし決まんなかったら私が金庫番補佐兼イルマくん直属の部下になればいっか!』

勝手に1人で納得し、うんうんと頷く。我ながらいい案ではないか。

デスクの中にしまっていたチョコレートを頬張りながら、カルエゴさんが戻ってくるのを待っていると、仕事用の携帯が鳴った。

『…はい、どうしましたか?』
《…若頭(ボス)の部下面接が終わった。そろそろ通過儀礼(テスト)が終わる頃だから、お前も挨拶しておけ》

……ほぉ。イルマくんの部下決まったんだ。

『承知しました。…えっと、死体処理(バラし)ですか?』
《…ああ》
『……すぐ向かいます』

ブイイインって音聞こえたもんな。すぐわかった。

…にしても、新人に処理(バラし)させるなんてカルエゴさんも悪魔だなぁ…しばらく引きずっちゃう人もいるのに。

通話を切った後に軽くため息をつき、金庫室の施錠をしっかりと確認して新しい同僚の元へと向かった。
















カルエゴさんに呼び出された場所へと向かうと、すらっと背の高い男性が処理の終わった死体を前にして1人で立っていた。

……私が倒せそうな人でありますように。

『あの…』
アズ「…!」
『初めまして。金庫番補佐のAと申します』
アズ「…アスモデウス・アリスです」

こちらを向いた彼はとても綺麗な顔立ちをしていて、血のベッタリと付いたチェンソーを握ってニコニコと微笑んでいた。

私の視線に気づいたのかチェンソーは離してくれたけれど、顔に付いた血と不気味なほどに美しく笑う彼に不信感が募る。

『…上司から話は聞いています。同僚が増えてジブンも嬉しいです』
アズ「こちらこそ宜しくお願い致します!」

にっこー!!じゃないのよ。
……まぁいいや、少しくらい頭のネジが飛んでなきゃこの世界で生きていけないもんな。

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らい(プロフ) - さくらさん» 素敵なコメントありがとうございます!!素人の拙い文章ですが、楽しみにしてくれているなんて光栄です😭ゆっくり更新していきますので、是非これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!! (3月21日 21時) (レス) @page46 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも最高のお話をありがとうございます😭続きも楽しみに待ってます!受験も頑張ってください!! (2月12日 22時) (レス) @page46 id: e8dfac7bef (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 続きが早くみたい! (11月9日 23時) (レス) @page22 id: 8e30180732 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 蓬さん» いつもご愛読頂きありがとうございます‼︎今回の作品も楽しんでいただけたら嬉しいです🥰 (10月29日 23時) (レス) id: 548d1d254d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近、忙しくて久しぶりに来てみたら新作が😭😭😭今回の作品も大好きです…ほんと、大好きです、ありがとうございます🥹 (10月29日 23時) (レス) @page16 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年10月16日 20時

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