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『ちょっと、何をそんなに怒ってんのさ?』
オ｢……別に｣
別にってなんだよ別にって。
『それに、さっきのあの発言は何?君はイルマくんの護衛でしょ?』
オ｢……｣
無視かよ。
足の長さが圧倒的に違うのでオペラの歩くスピードが速い。止まる気配のないオペラのスーツの裾を掴むと、ようやく止まってくれた。
『あのねぇ、私は君に守られるほど弱くないんだよ。舐めてんの?』
オ｢そんな訳無いだろ…｣
『じゃあ…』
尚更君の出る幕じゃない、と言おうとしたところで突然両肩を捕まれ、あまりの圧にその先は言えなくなってしまった。
オ｢お前、自分の立場分かってんのか?｣
『…どういう意味?』
オ｢
『"弱味"…でしょ?』
先程、
その影響で私のことを心配してくれているようだが、私のこの一言がオペラの神経を逆撫でしたのだろう。肩を掴む力が少しだけ強くなった。
私はイルマくんと同じバビルにとっての"宝"であり、しかしバビルの"最大の弱味"である。
そんな私は他のマフィアや犯罪集団、更に警察にまで狙われており、もしも私が
オ｢イルマと一緒に、
『…いいんだよ』
オ｢…良くねぇ｣
納得のいっていない様子のオペラに、軽くため息をこぼす。うーん、でも結局は私が選んだ道だし……。
『……私の人生、全て私に選択権があるんだ。守られる側は喰われる側で、私は喰う側になりたかった。ただそれだけだよ』
いつまでも守られるか弱いお姫様になんてなりたくなかった。だから男として生きてきた。全ては自分の身を守るためにやってきたことだから。
オ｢だけど…｣
『……離してくれないかな』
これ以上説得してもキリが無いし時間の無駄だ。肩にかかっている手を退けて、少し乱れたスーツを正す。
『……ま、何かあったら頼るようにはするよ。だけど君が1番に守るべきはイルマくんだからね?』
オ｢……｣
曇った表情のオペラには気づいていないフリをして、ポンポン、とオペラの肩を叩いてその場を去った。
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らい(プロフ) - さくらさん» 素敵なコメントありがとうございます!!素人の拙い文章ですが､楽しみにしてくれているなんて光栄です😭ゆっくり更新していきますので、是非これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!! (3月21日 21時) (
レス) @page46 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも最高のお話をありがとうございます😭続きも楽しみに待ってます！受験も頑張ってください！！ (2月12日 22時) (レス) @page46 id: e8dfac7bef (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 続きが早くみたい！ (11月9日 23時) (レス) @page22 id: 8e30180732 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 蓬さん» いつもご愛読頂きありがとうございます‼︎今回の作品も楽しんでいただけたら嬉しいです🥰 (10月29日 23時) (レス) id: 548d1d254d (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - 最近、忙しくて久しぶりに来てみたら新作が😭😭😭今回の作品も大好きです…ほんと、大好きです、ありがとうございます🥹 (10月29日 23時) (レス) @page16 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2023年10月16日 20時
