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机に肘をつき、真剣な顔つきになった首領(ドン)の様子にゴクリと生唾を呑む。

サ「さっきAちゃんが言ったように、Aちゃんもわしの大事な孫娘だ。昔一緒に住んでいたのもそれが理由だよ」

イルマくん達がウチに来た時は、住み込みで御屋敷の家事をして働いているという理由で誤魔化していた。まぁ実際、首領(ドン)はやらなくていいと言っていたけど家事してたし。

それはそうと、また同じ御屋敷に住むようになったものの、住人の中ではイルマくんだけが私の性別を知らないという事に関して少しだけ罪悪感が湧いた。

イルマくんだけが何も知らない。それはバビルのトップに立つ人間として、今後私の性別がバレた時に複雑な感情を抱かない訳が無いよな、とぼんやり思う。

『……イルマくんには、いつ打ち明けますか?』
サ「それがね、わしに考えがあるんだけど…」



















首領(ドン)の話では、今度イルマくんの部下面接を行うらしい。その時に例のモノ(・・・・)を渡すらしいのだが……。

サ「イルマくんには義姉が居ることも伝えようと思ってる。それがAちゃんだってことは伏せるけどね」
『……なるほど』

それなら仮に御屋敷でバッタリ会っても不審には思われないかも。副業をしてた時の姿は濃いメイクだったし、"シャルさんですか?"と聞かれても"え?誰ですか?"と言えば誤魔化せる。

首領(ドン)の話に、顎に手をやってうんうんと頷きながら同じく話を聞いているオペラの方に目をやれば、珍しくその表情は曇っていた。

『……オペラ?』
オ「…Aはイルマ…若頭(ボス)と同じように、バビルの最重要人物なんですよね」
サ「そうだね」
オ「……」

何かに納得した様子のオペラは、今度は酷く機嫌が悪くなって、首領(ドン)の前だというのに舌打ちまでしていた。

オ「……だからか」
『へ?』
オ「…だからあの陰湿野郎が気にかけてたのか」

何故ここでカルエゴさんが出てくるんだ?…いや、確かにカルエゴさんは養子のことも知ってるけれど。

『カルエゴさんには良くして貰ってるけど…護衛されてる訳じゃないんだよ?私だって強いし!』
オ「……すっげぇムカつく」
『え?』

いやいや、オペラが怒る要素1つも無くない!?

オ「……首領(ドン)
サ「なんだい?」
オ「何かあれば私が護衛しますので。カルエゴ君は護衛に必要ありません」
『……はい?』

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らい(プロフ) - さくらさん» 素敵なコメントありがとうございます!!素人の拙い文章ですが、楽しみにしてくれているなんて光栄です😭ゆっくり更新していきますので、是非これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!! (3月21日 21時) (レス) @page46 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも最高のお話をありがとうございます😭続きも楽しみに待ってます!受験も頑張ってください!! (2月12日 22時) (レス) @page46 id: e8dfac7bef (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 続きが早くみたい! (11月9日 23時) (レス) @page22 id: 8e30180732 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 蓬さん» いつもご愛読頂きありがとうございます‼︎今回の作品も楽しんでいただけたら嬉しいです🥰 (10月29日 23時) (レス) id: 548d1d254d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近、忙しくて久しぶりに来てみたら新作が😭😭😭今回の作品も大好きです…ほんと、大好きです、ありがとうございます🥹 (10月29日 23時) (レス) @page16 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年10月16日 20時

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