いきなり ページ8
｢麦わらの船長はいねェな…どれ程のバカ野郎かお目にかかりたかったが｣
そう言うキッドさんに私はようやく顔を向けれた。
顔には悪そうな笑みを浮かべている。
ううん…やっぱり海賊って自由だけどめんどくさい。
戦う事しか考えてないし…どこかの戦闘民族ですか、マジで。
｢A、お前今変な事考えてんだろ｣
『何故バレる…』
｢顔見りゃ誰だって分かるさ｣
オークションに賭けられてる人物を見ながらキッドさんはそう言う。
この人もしかしてもう2つ目があったり…？
そんな事を考えていると、突然悲鳴が響き渡る。
何だと思ってステージの方を見ると、オークションに賭けられている男の人がバタリと倒れる所だった。
『今何が…？』
｢自滅したのさ、舌を噛んでな｣
『舌を噛んで…』
思わずキッドさんの言葉を繰り返してしまった。
舌を噛んで自滅するなんて事は私からしたら考えられない。
…でも賭けられている立場にとっては、最善の策なのかもしれない。
一旦幕が閉じられ、しばらくしてまた開く。
次に出てきたのは水槽に入れられた、人魚だった。
…うん？あの顔見覚えが。
思い出せなくて首を傾げていると、アナウンスが流れる。
人魚の名前はケイミーと言うらしい。
あ、あのタコの人と仲良い人魚の子か！
『というか人魚って、そんなに珍しいんだ…』
｢買われれば鑑賞用になるだけだがな｣
『あの子攫ってあげたい』
｢無茶言うな、お前じゃ無理だ｣
『…ちぇ』
どうやら無理矢理とは出来ないらしい。
それじゃあここで大人しく見てるしかないか。
ケイミーちゃんが出た瞬間、瞬時に5億ベリーと値をつけた人物がいた。
声のする方を見ると、先程見た天竜人とは少し違う奴が値をつけたらしい。
一言で区別を付けるなら、鼻たれ小僧と言うべきか。
5億、という値をつけれれば誰もその上を言おうとはしない。
天竜人が絶対的、そんな気さえした。
｢まるでこの世の縮図だな。飛んだ茶番だ、帰ろうぜ｣
『あ、帰るって事は私もう自由ですよね？』
｢…ああ、そうだな｣
何だその名残惜しそうな言い方。
あ、さては気付かない様連れていこうとしたな。
キッドさんて抜かりない。
扉から出て行こうとすると、何やら叫び声が轟く。
しかもそれは会場外から。
｢ああああああ！！！｣
叫び声は扉を突き破り、会場内へと落ちてきた…いや突っ込んできた。
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onepiece好き - 面白かったです！無理しない程度に頑張ってください！ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: ee5607c705 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ゆず招き猫さん» リアルでの生活がありますから、更新は作者様のペースで頑張って下さい(´∀｀*)楽しみですw (2019年7月9日 15時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ライさん» 面白いとは左様でございますか…！！こちらこそありがとうございます！最新止まってしまってるのですが、全力で頑張らせて頂きますね！！ (2019年7月8日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ！素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2019年7月8日 22時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - 心さん» ありがとうございます！頑張らせて頂きますね…！！ (2019年5月28日 18時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2019年5月2日 18時
