好きな人の元カノが最悪だったので一泡吹かせてやろうと思う【松野千冬】

一泡吹かせる15回戦 ページ16

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「お邪魔しまぁす♡」




「こういう時に限って親がいないんだよな。」




「本当に邪魔。」




『もうここまで来たら仕方がない。』





私の家も千冬と同じ団地なので、千冬の家にはよくベランダの窓から不法侵入する。


玄関はなんだか久しぶりである。


場地さんも同じ団地だから、結構遅くまで遊ぶこともたまにある。





『むしろ千冬の部屋の方が自分の部屋より落ち着く〜！』




「あー、分かる。」





場地さん＆私からサラッと家たくさん来た事あるアピールである。


おー、有栖ちゃんがちょっと睨んでいるような？


まぁ千冬の部屋はどこに何があるかも大体把握している。


思春期男子が持っていそうなエ〇本も千冬の部屋にはないことも把握済み。


きもいとか言うなよゴラ。


…代わりに少女漫画を見つけてしまってちょっと驚いた。





『あー、相変わらず可愛いペケJ〜！』




「俺並みになついてるよな。笑」




「俺も撫でる。」





千冬の家にはペケJというネコがいる。


私にもとてもなついていてめっちゃ可愛い。


犬派だった私が猫派になったきっかけである。





「千冬くん、猫好きなのぉ？私も好きなの！おいで〜」




「ｼｬｰ!!!!!｣





有栖ちゃんが私の元からペケJを奪おうとした。


が、思いっきり毛を逆立てて無事威嚇された。


引っ掛かれそうになっていたので、すかさず私がこちらにもどす。





「人を見る目まであるんだな、コイツ。」




「さすが俺の猫。」




『そんなに威嚇しないの！よしよし〜』




「Aには警戒心ゼロだもんな。」




「場地さんにもゼロですもんね。」





有栖ちゃんはペケJにも嫌われているらしい。


気が立っていることで威嚇することはあっても、初対面の人でもなつくペケJ。


相当触られるの嫌だったんだな、可哀想に。






「あ、有栖はこっちに座ってようかｎ」




「ｼｬｰ!!!!!｣




「ちょっと…」




「ｼｬｰ!!!!!｣






ペケＪは触られるどころかこの家に有栖ちゃんがいることがとても嫌みたいだ。


離れてもすごい威嚇する。





「どうしたら…」




「そもそも俺、松井の事呼んでねぇ。」




「帰ればいいんじゃね？」




「ｼｬｰ!!!!!｣




『こ、これはどうしようもない…。』






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「うっ、有栖今日は帰る…。」







その直後、私たちはハイタッチを交わした。






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マリッチ様リクエストありがとうございました！

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