一泡吹かせる34回戦 ページ36
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「あ、もしもし♡」
朝、クラスの違う友達と話していた帰り。
自分の教室に戻ろうとしたら、有栖ちゃんが人気のない階段の踊り場で電話をしていた。
聞き耳するつもりなんて全くなかった。
「さとーくん♡」
『この前の…！』
��佐藤��ってあのショッピングモールで見たヤツ。
この距離なら、有栖ちゃんにバレることはない。
周りに人もいない。
もちろん電話相手の声は聞こえないけど、有栖ちゃんの声ははっきりと聞こえた。
…正直好奇心に勝てなかった。
「あー、千冬くん？別に好きとかじゃないよ♡」
『は？』
有栖ちゃんは私が見ていることも知らずに、楽しそうに笑う。
何で、何でそんなに人の気持ちを弄べるの。
「千冬くんの幼馴染？の子が千冬くんのこと好きみたいなんだよねー。奪ってやりたいじゃん？」
『っ…！！！』
有栖ちゃんが奪うとか奪わえないとか、この際どうでもいい。
奪おうと思っていることに腹が立った。
千冬に近づいてるのはそれだけのため？
きっと今の私の顔は怒りで歪んでいるだろう。
「前の彼氏は私からフったけど…。最初は彼女持ちだったみたいなんだけど、そこから有栖が奪っちゃった♡」
最低なことをしてるのは千冬に対してだけじゃないんだ。
しかも、コイツのケータイの番号は��佐藤��だけなはずもないだろう。
佐藤もきっといつかは裏切られる。
あと、こういうことは他の男にも言っているのだろう。
「ええ？有栖が悪い女ぁ？それ付き合ってる佐藤くんが言っちゃう？」
なんでそんな風に笑えるんだよ。
人の気持ちを踏みにじっておいて。
「だって楽しいじゃん♡」
人の不幸は蜜の味。
本当にコイツのことを言っているようだ。
千冬は本当にコイツの罠に陥る前に気付いた。
コイツの本性を嫌悪しているし、有栖ちゃんとまた付き合うなんてことは絶対ないだろう。
それでも、一回は傷付けた。
しかも、千冬だけの事でもない。
有栖ちゃんが心底愉快そうに笑った。
・
最近はちょっと油断してた。
有栖ちゃんも大人しいからって。
やっぱりコイツには一泡吹かせなきゃダメだ。
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むーこ - 場地さんのイケメンが炸裂しまくっている、、、、！悪女ちゃんまで幸せにできる夢主ちゃん、最高です！ (12月29日 18時) (
レス) @page50 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 場地さんがカッコ良すぎる！好きな人の恋愛相談乗るのきついでしょ（知らんけど）まじイケメン...千冬は笑えるw (2023年2月25日 10時) (レス) @page50 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 月夜さん» いや、本当それなです…。場地さんマジでカッコよすぎて死にますね…。コメントありがとうございます！ (2022年3月31日 20時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 場地さんがイケメン過ぎて死ぬ (2022年3月31日 13時) (レス) @page49 id: 85781a1d6e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 東リベ推しさん» コメントありがとうございます！場地さんにはイケメンでいて欲しいという作者の希望です。笑 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2021年8月29日 20時
