好きな人の元カノが最悪だったので一泡吹かせてやろうと思う【松野千冬】

一泡吹かせる24回戦 ページ26

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『何でこうなるんだっ…！！』




「マジでごめん。俺も想定外。」




「せっかく場地さんとAが誘ってくれたのに…」




「カラオケとか久しぶりー♡」






場地さんは三人で遊びにといった。


何でまたついてきたよ松井有栖。


朝学校で、三人で話して場所はカラオケとかどう？という話になった。


つい、学校でそれを話してしまった。


それが最大の失敗だった。






「なになに〜？みんなでカラオケ行くのぉ？私も行っていい？」






見事松井有栖に聞こえていたらしい。


一度こうなっては、もうコイツに諦めるというすべはない。


…それで勝手に今後ろをついてきているというワケだ。


せっかく三人で遊ぼうと思ったのに、いつもコイツに邪魔される。


千冬のことなんて好きとか思ってないのかもしれない。


私から奪ってやりたいだけなのかもしれない。


…なら、なおさら奪われるわけにはいかない。






「千冬、先歌え。」




『壱番隊隊長命令だそうです。』




「これが日本の縦社会…」




「はにゃ？」






うっわ、また言いやがったぜ。はにゃ


そうか、有栖ちゃんは東卍(トーマン)を知らないのか。


もう本気でしつこくなったら、マイキーくん達に会わせてみるのも効果的かもしれぬ。






「…分かりましたよ、最初行きます。」




『最初譲りあうってあるあるだよねー。』




「それで時間かかるよな。」






千冬はイケボだからな、歌もうまいのさ。


有栖ちゃんは謎だけど、場地さんもうまい。


千冬が曲を入れ、歌い出す。


歌ってるの聞くのは久しぶりかもしれない。


歌うまいっていうか、声がいいよね()






「千冬くんうまい♡そぉれ！」




「合いの手やめろ、」




『千冬の歌を黙って聞いてくれ。』






有栖ちゃんの合いの手で台無しになりかけたけど、千冬は相変わらずのイケボだった。


歌うま。


後に歌いづらいわ。


こっそり録音しといて正解だった。


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