EpisodeLXV ページ19
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渡「っ、」
セ「何でじゃないよ！全部雲雀のためだろ！！」
四「セラお！！やめろって！」
セ「Aはなぁ！！もう死ぬんだよ！！」
セラおに肩を掴まれて大きくゆすられて、思わず床に倒れ込んだ。セラおがこんなに声を張り上げるのは初めて見たし、アキラがこんなに動揺してるのも初めて見た。2人が泣きそうになっているのも初めて見た。
何で急に俺らに黙って奏斗たちが出て行ったのか、何も分からない俺にセラおが悲痛な事実を告げる。あの子が死ぬ…？ショックで指先が冷たくなった。
セ「記憶喪失になんかなってんじゃねぇよ！もうどうなってもいいから思い出して雲雀…！」
四「セラお…！」
セ「雲雀じゃなきゃダメなんだよ…」
セラおが俺に倒れ掛かるようにそう呟く。その瞬間、強い痛みが頭に走った。
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『私を雲雀くんの彼女にしてください…！！』
『…わたし、雲雀くんに言ってないことある』
『…雲雀くん、わたしとデートしませんか…！』
『照れてないよ…！ちょっとびっくりしただけ…』
『だから、私がもうあと半年しか生きられないこと、雲雀くんには言わない』
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痛みが引いていくごとに、Aちゃんの声や表情が頭の中を走る。告白してくれたこと。余命のことを俺に話そうとしてくれてたこと。デートに誘ってくれたこと。俺の言動にいちいち照れてること。俺が余命のことを知ったこと。
何で今まで忘れてたんだろう。1番忘れちゃいけないことだったのに。1番大切な子なのに。
渡「…セラ、お、アキラ、全部思い出した。ごめ…今まで忘れてて」
思い出せて嬉しいのと、でもAちゃんの残酷な事実は変わらないのと、みんなを傷付けてきたことに涙が溢れる。その場から動けずにいる俺を、セラおが強く抱きしめた。びっくりしてセラおの顔を見ると、さっきまでと違って俺に向かって少し笑った。
セ「行ってきなよ雲雀」
渡「でも、場所が…」
四「私らの本業ですから。すぐに調べる。Room 4S舐めないでください」
セ「行かないと俺がぶっ飛ばすからね」
アキラが俺の肩に手を置いてそう言う。さっきのとは違う涙が溢れた。まだ間に合う。俺は絶対にAちゃんに会いに行かなきゃいけない。
Aちゃんに伝えなきゃいけないことがある。
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ちょこれーと(プロフ) - 君色世界さん» コメントありがとうございます！本当に完結させれたのは読者様のおかげです…！新作もwtriで執筆中なのでこれからも頑張ります…！ (3月21日 22時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 緋彩さん» コメントありがとうございます！バッドエンドも考えたんですけどやっぱりハピエンしか勝たん！ってなりました(笑)無事完結させれて良かったです！ (3月21日 22時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
君色世界(プロフ) - 完結おめでとうございます。そして、素敵な作品をありがとうございました！！ (3月16日 1時) (レス) @page23 id: 430d564ff5 (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - 完結おめでとうございます。遂に終わってしまって寂しいのとハピエン嬉しいのとこれからもお幸せにが入り乱れてます。ありがとうございます。 (3月16日 0時) (レス) @page23 id: bb74cd36c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - おあさん» コメントありがとうございます！書くの私も辛かったりもっと甘々にしたかったなぁ、なんて思う所は沢山あるんですけどそう言っていただけると嬉しいです！ここまで読んでくださりほんとうにありがとうございました！ (3月15日 23時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年3月3日 13時
