EpisodeLXIII ページ17
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「A？」
『ごめんね、セラくんわざわざ』
電話じゃなくてちゃんと直接話したかったから、セラくんに連絡をすれば来てくれた。声が震えるし言いたくないけど、ちゃんと言わないといけない。私は真っ直ぐセラくんと向き合った。
『ごめんなさい、セラくんとはお付き合いできません』
私なりにいっぱい考えた。セラくんのこと、雲雀くんのこと、私の身体のこと。いっぱい考えて出した答え。
『わたしやっぱり雲雀くんが1番すき。そばにいられなくても雲雀くんがいいんだ』
雲雀くんとの恋を人生で最後の恋にしたい。我慢しようとしたけどまた涙が零れた。私はセラくんを傷付けてるのに。私セラくんの前で泣いてばっかりだ。
『…私の身体ね、もうダメなんだって。余命までもたないかもしれないって、この前にお兄ちゃんから言われたの』
「え…」
私の言葉にセラくんが大きく目を見開いて、苦しそうに顔を歪めた。告白断った時は表情を変えなかったのに、私の余命のことで傷付いてくれるんだ。ほんとにセラくんは優しすぎる。
『ありがとうセラくん！』
「A……？」
『私のことすきになってくれてありがとう…！』
「A…！」
『セラくん大好きだよ』
セラくんが私の名前を何度も呼んで、私の存在を確かめるように抱きしめてくれる。ごめんねセラくん。いつも優しくしてくれるのに、いつも傷付けてばかりで、沢山迷惑かけて。でもセラくんのおかげで、楽しく生きられた。
わたし、セラくんのことが大切だよ。
・
わたしには沢山の大切な人がいる。私の周りには私の事を大切にしてくれる人が沢山いてくれる。
雲雀くんはまた私のことを好きになってくれた。記憶が失われたままでも、私を好きになってくれた。でも雲雀くんは優しいから、きっとまた私のことを思い出そうとしてくれると思う。でもそんなことをしたら、雲雀くんに何があるか分からないから。
・
ねぇ雲雀くん、いっぱい恋したね。雲雀くんをすきになって、毎日が楽しかった。
雲雀くんがいてくれたから、私は幸せだったよ。
・
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ちょこれーと(プロフ) - 君色世界さん» コメントありがとうございます！本当に完結させれたのは読者様のおかげです…！新作もwtriで執筆中なのでこれからも頑張ります…！ (3月21日 22時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 緋彩さん» コメントありがとうございます！バッドエンドも考えたんですけどやっぱりハピエンしか勝たん！ってなりました(笑)無事完結させれて良かったです！ (3月21日 22時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
君色世界(プロフ) - 完結おめでとうございます。そして、素敵な作品をありがとうございました！！ (3月16日 1時) (レス) @page23 id: 430d564ff5 (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - 完結おめでとうございます。遂に終わってしまって寂しいのとハピエン嬉しいのとこれからもお幸せにが入り乱れてます。ありがとうございます。 (3月16日 0時) (レス) @page23 id: bb74cd36c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - おあさん» コメントありがとうございます！書くの私も辛かったりもっと甘々にしたかったなぁ、なんて思う所は沢山あるんですけどそう言っていただけると嬉しいです！ここまで読んでくださりほんとうにありがとうございました！ (3月15日 23時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年3月3日 13時
