EpisodeXLVIII ページ2
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『いいよ雲雀くん、無理に私の事思い出そうとしなくても』
渡「え……」
風「A！？」
『だって無理に思い出したら体に悪いんでしょ？』
雲雀くんは生きてる。目を覚ましてくれた。それだけで充分すぎるくらい嬉しい。最悪話せないままの可能性だってあったのに。記憶なんかなくても、雲雀くんが元気なんだから私は辛くなんかない。雲雀くんが起きないままなことが私にとって1番辛い事だったから。
『…だから、まずは私のこと知ってもらうことにする！』
渡「えっ…」
『私は、奏斗の妹のA！雲雀くんのことが大好きです！！』
私は雲雀くんに向かって手を差し出した。雲雀くんにはこれだけ知っていてくれればいい。泣いてる私じゃなくて、明るく笑ってる私を覚えていて欲しい。雲雀くんは驚いたように目を見開くと、私の手を握り返してくれた。
渡「…あ、ありがとう」
『うん！』
目を覚ました雲雀くんだけど、検査のためにしばらくは入院することになって、その日はもう病室を後にした。
セ「A、大丈夫？」
『なにが？』
セ「何がって…」
病院からの帰り道、セラくんが私にそう言う。セラくんが何でこんなに心配しているかはすぐに分かった。私にはもう時間が無いから。私が余命のことを聞いちゃったことを知ってるのは、セラくんだけだから。
セ「…あんな強がらなくていいんだよ」
『ふふ、セラくんが言ったんじゃん。私に強くなったねって』
セ「それは…そうだけど」
『私ね、雲雀くんが目を覚まさないかもしれないって聞いたとき自分が死んじゃうことより怖かった。…死ぬより怖い事なんてないよセラくん』
セラくんなら分かってくれるでしょ。だから強がりなんかじゃないよ、と胸を張る。もう無理なんかしてないよ。
『それに雲雀くんから愛される自信だけはあるんだ〜』
「惚気ないでよ、ほんとに」
『ふふっ、』
だって雲雀くん私のこと大好きじゃん、なんて笑えば、セラくんから結構強めのチョップを頭に食らう。いたっ、と頭を押さえるとセラくんはケラケラと笑っていた。セラくんは私をいつも笑わせてくれるけど、私もセラくんが笑ってる方が嬉しいんだ。
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ちょこれーと(プロフ) - 君色世界さん» コメントありがとうございます！本当に完結させれたのは読者様のおかげです…！新作もwtriで執筆中なのでこれからも頑張ります…！ (3月21日 22時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 緋彩さん» コメントありがとうございます！バッドエンドも考えたんですけどやっぱりハピエンしか勝たん！ってなりました(笑)無事完結させれて良かったです！ (3月21日 22時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
君色世界(プロフ) - 完結おめでとうございます。そして、素敵な作品をありがとうございました！！ (3月16日 1時) (レス) @page23 id: 430d564ff5 (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - 完結おめでとうございます。遂に終わってしまって寂しいのとハピエン嬉しいのとこれからもお幸せにが入り乱れてます。ありがとうございます。 (3月16日 0時) (レス) @page23 id: bb74cd36c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - おあさん» コメントありがとうございます！書くの私も辛かったりもっと甘々にしたかったなぁ、なんて思う所は沢山あるんですけどそう言っていただけると嬉しいです！ここまで読んでくださりほんとうにありがとうございました！ (3月15日 23時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年3月3日 13時
