Episode�� ページ10
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「あ、Aちゃん。おはｙ…」
『うわっ、！』
今日は休日だから、朝からカフェに来る。お兄ちゃんが表にいることが多いけど、今日は雲雀くんがいた。告白した日から会うのは初めてだ。その時の事を思い出して思わず扉を閉めて逃げてしまった。雲雀くんは挨拶してくれたのに、遮って無視しちゃった。おはようも言えないなんて…。
『ふぁっ！？』
一度心を落ち着かせてから入ろうとしたけど、ツンと背中をつつかれる。思わず変な声が出てしまった。犯人はもちろん雲雀くん。その指が私の背中で「お、は、よ」の文字をなぞる。
『おはよ？』
「うん、おはよ。…入らないの？」
『入る、』
おはようって挨拶するだけでも精一杯なのに。雲雀くんがすごく優しい声でそう言うから。それだけでドキドキしてどうにかなってしまいそう。中に入れば、お兄ちゃんと凪くんとセラくんもいて。ちょっと意地悪な顔でこちらを見てくるのは、もう雲雀くんから全部聞いたんだろうな。
『カフェオレ、1つ』
「ん、ちょっと待っててな」
雲雀くんがいつものように注文を聞きに来る。でも私はいつもみたいには顔を見れなかった。結局カフェでは何にも話せなくて、顔も見れないままだった。だけど、今日も雲雀くんが送ってくれることになった。
雲雀くんを好きになったのは、病気が分かってすぐのことだった。病気になって怖くて不安で、夜も眠れなかった時。どうして私が、ってどこにぶつけるのが正解か分からない気持ちをいっぱい抱えていた時だった。
「Aちゃん？どした？」
みんなの前では平気なフリをしてたつもりだったのに、雲雀くんだけは気付いてくれて。でも無理して理由を聞こうとせずに、何も聞かずに一緒にいてくれた。ちょっとずつ病気と向き合えていくごとに、雲雀くんをすきになった。
こんなにすきなのにな。両想いで嬉しいのに、雲雀くんはこんなに近くにいるのに。お兄ちゃんにも応援してもらって、後ろ向きにならないって決めたはずなのに。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…(´；ω；‘)更新頑張ります！！ (2月19日 11時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作！！待ってました！！もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます！次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年2月18日 15時
