EpisodeXLIV ページ44
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『雲雀くん!来たよ!』
相変わらず眠ったままの雲雀くんにそう声をかける。雲雀くんが起きる気配はないけど、構わず私は話し続ける。だって雲雀くんは耳がいいから、起きないだけど聞こえているかも。学校の事、カフェのこと、みんなのこと。いろんなことを話すのが日課になっていた。
「俺は分かっちゃうんよなぁ、Aちゃんが元気ないと」
…ああ、なんで。どうしてこんな時に思い出すんだろう。雲雀くんの顔を見ていたら、雲雀くんがこの前のデートで言ってくれたことを思い出した。やばい、と思った時にはもう遅かった。決壊したダムみたいに涙が止まらなくなった。
『…ひ、ばりくっ…起きてよぉ…!さみし、い…』
わたしはやっぱり弱い。雲雀くんがいないとこんな風だ。みんなの前で暗い顔見せないって決めたのに、やっぱり泣いちゃう。そんな時に雲雀くんなら気付いてくれるんだろうな、なんて考えて、だけどそんな雲雀くんはいなくて。
泣かないって決めたのに。私が暗いとダメだから、自分で決めたことなのに。
『…うっ、ひば、りくっ…』
何にも変わってないじゃん。弱虫で泣いてばっかり。でももう涙は止まらなくて、雲雀くんのベッドに突っ伏して子供みたいに泣きじゃくった。
雲雀くんが目覚めた時に、私が死んじゃってたらどうしよう。もう一緒に話せないままだったらどうしよう。このまま雲雀くんが目覚めなかったらどうしよう。
私もう雲雀くんが傍にいないとダメになっちゃった。
全部、雲雀くんのせいだよ。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…(´;ω;‘)更新頑張ります!! (2月19日 11時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作!!待ってました!!もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます!次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2024年2月18日 15時