EpisodeXXXI ページ31
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「っ、ん」
『んぁ、っ……、ぅ、!』
思わず私は雲雀くんにキスをした。ピクッと一瞬雲雀くんの肩が揺れたかと思えば、逆に力を入れられて押し倒される。今度は雲雀くんから口づけられた。息ができない。体にうまく力が入らない。口だけじゃなくて、首や耳にも口づけられる。
このままだと色々ヤバい…?そう思うのに自分からキスしたし、力も入らないからどうすることもできない。ぎゅっと目を瞑っていると、ふと握られていた手が離れる。
「……今日はここまでね」
『っ、う、』
雲雀くんが少し意地悪に笑って言う。私と違って余裕そうで、息もあがっていないから悔しい。あのまま続けられてもどうしていいか分からなかったけど、少し寂しいような気もして。咄嗟に雲雀くんの服の袖を掴んで名前を呼んだ。
『…雲雀くん、わたしとデートしませんか…!』
よく考えたら脈絡が分からないけど、何故だか雲雀くんと離れたくなかった。この前にみんなで旅行はいったけど、そういえば2人で出掛けたことが無かったし。
「あーあ、俺から言おうと思ったのに、先言われちゃった」
『…ほんと?いいの?』
「ダメなわけないじゃん、今日はもう遅いから来週とかにする?」
雲雀くんも私と同じこと思ってくれてたの?
行きたい場所考えないと、雲雀くんが行きたいとこあるかな、旅行の時より可愛い恰好で行きたい、お兄ちゃんたちにあとで自慢しよう、そしたらまた揶揄われちゃうかな、なんていろんなことが浮かぶ。
ああ、もう全部雲雀くんのことでいっぱいだ。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…(´;ω;‘)更新頑張ります!! (2月19日 11時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作!!待ってました!!もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます!次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2024年2月18日 15時