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EpisodeXXX ページ30










「俺もAちゃんに隠してたことあるよ」



『え?』







雲雀くんが真っ直ぐに私を見て、予想外の事を言うから思わず顔をあげる。雲雀くんは一瞬きまり悪そうに目を逸らして、頭の後ろに手を持っていく。悪いことをした子供みたいに、小さな声で言った。








「…Aちゃんの寝顔写真撮って保存してるとか、」



『え、』



「…前にセラおがAちゃんに勉強教えてんの羨ましくて、勉強頑張ってみたけど挫折したとか、」



『え、』



「Aちゃん来るときはガトーショコラ売り切れんようにオーナーに無断でショーケースから出してるとか?」



『え、』



「…ずーっと奏斗にAちゃんに彼氏いないかそれとなく探りいれてたとかね?」



『え、』







雲雀くんが段々開き直って、私の反応を見ながら言う。思ったよりたくさん隠し事が出てきてびっくりする。でも全部私のため(?)にやってくれていることばっかりで。寝顔の盗撮に関してはちょっと怒ったけど、全然反省してなかった。


…雲雀くんはちょっと笑うと、私に向き直る。








「誰にだって言いにくい事くらいあるんやから、無理しなくていいよ」



『…うん』



「でも、俺に隠しててAちゃんが苦しいんやったら、Aちゃんが安心して言える彼氏に俺がなるから。…だから、だいじょーぶ」








私が泣きそうなのを見て、雲雀くんが腕を引っ張って引き寄せる。そっと抱きしめられて「大丈夫、大丈夫」と一度頭を撫でられた。少しだけ自分に自信が持てるような、そんな言い方。やっぱり、雲雀くんがしてくれることは嬉しい事ばっかりだ。


どうしよう、どうしよう。どんどんすきになっていく。










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作品ジャンル:恋愛
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…(´;ω;‘)更新頑張ります!! (2月19日 11時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作!!待ってました!!もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます!次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/  
作成日時:2024年2月18日 15時

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