EpisodeXXVI ページ26
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「Aちゃん、ちょっと目瞑って」
『な、なんで…！？』
「いいから！変な事しないし、」
ちょっと怖いなぁ、と目を瞑るのを渋っていると「早く早く」と急かされて大人しく目を瞑る。続いて何かを漁る音が聞こえて、雲雀くんの手が首のあたりにかかった。
「ちょっと胸元開けてい？」
『へ、変な事しないって言った！』
「だからしねぇって！……したいけど」
『…！？わ、わかった…』
「ん、いーよ目あけて」
じっとしてて、とちょっと怒られるから黙ってじっとする。少し首がひんやりした感覚に目をあけると、ハートのネックレスが首にかかっていた。かわいい…
『これ…』
「誕生日プレゼント！ほんとはこの前お祝いした時に渡したかったけど、間に合わんくて。渡せて良かった」
『あ、ありがとう…。すごくかわいい』
これを渡すために2人になろうとしてくれたんだ。私のために一生懸命選んでくれた雲雀くんが思い浮かんで嬉しくなる。私が素直な感想を口にすると、雲雀くんは良かったと安心したように笑った。
一瞬視線を落とすと、雲雀くんは「Aちゃん」とどこか真剣な顔で私の名前を呼んだ。
「俺、Aちゃんとずっと一緒にいたい」
『…え、』
「Aちゃんまだ高校生やから、ちゃんと大人になったら改めてまた言うけど」
『……うん』
「来年も再来年もいくつになっても、俺とずっと一緒にいてほしい」
『……わたし、も』
「そのネックレスが約束の証な？」
ああ、ダメだ。嬉しいのに笑っていたいのに、口角が上手く上がらない。雲雀くんのことを見ていたいのに、視界がぼやけて何も見えなくなっていく。頬を濡らしている液体を、手の甲で避けて何度擦っても、すぐ濡れていってしまう。
「誓いのキスは？」
雲雀くんはそんな私の様子でさえも、どこか嬉しそうに優しく見つめていて。雲雀くんの指が私の涙を拭って、するっと頬に手を添えられる。何も言えないけど顔を寄せれば、そのまま緩く引き寄せられて、唇を奪われた。
私もずっと一緒にいたい。きっともう雲雀くん以外にこんなこと思える人なんていないから。
ねぇ神様、どうかお願いです。
私を今すぐ大人にしてください。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…(´；ω；‘)更新頑張ります！！ (2月19日 11時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作！！待ってました！！もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます！次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年2月18日 15時
