EpisodeXVII ページ17
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「…寝れない」
どうしたらこの気持ちを止められるんだろうか。止めないといけない。絶対。Aにことは奏斗の妹だし本当に大切に思ってる。でも同じくらい雲雀のことも大切に思ってんのに。
一度は寝たものの寝付けなくて何となく起きてきてしまった。
雲雀はあれからも普通に接してくれる。だけどやっぱり俺がこのままなのは良くない気がした。
「この話、まだAは知らないんですか？」
「…うん、アキラにしか話してない。勝手だと思うけど1人で抱えきれなかったし、アキラなら言ってもAと普通に接してくれそうだったから」
ふと奏斗と凪ちゃんの声が奥から聞こえて足を止める。Aのことを話してるから、何の話をしているかはよく分からない。かろうじてAの話ということだけは分かった。凪ちゃんにしか奏斗が話していない話は気になったけど、凪ちゃんにしか話していない理由はちゃんとあるのだろう。盗み聞きするのもよくないし、諦めて部屋に戻って寝ようとした。
「言えないだろ、Aの余命があと半年って、」
だけど、続く奏斗の言葉で俺の足は止まってしまう。
え？今、奏斗なんて…。
聞き間違いだ、絶対そうだ。だって、Aは今日もあんなに元気で。そう思うのに奏斗の苦しそうな声がそれを許してくれない。嘘だと思いたいのに、それに反して俺の心臓は速さを増していく。
『…っ、あ』
「…A！」
物音にハッとして横を見れば、Aも起きてきていて奏斗の話を聞いてしまったらしい。倒れそうになるAを咄嗟に受け止めた。ただ今にも消えてしまいそうなAを、引き寄せるのだけで精一杯だった。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…(´；ω；‘)更新頑張ります！！ (2月19日 11時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作！！待ってました！！もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます！次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年2月18日 15時
