EpisodeXV ページ15
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『雲雀くん、さっきのはあれだよ。いつもセラくん、私のこと妹みたいって言ってくるから…!お兄ちゃんもたまに抱き着いて来るし、それ避けそこなっちゃって』
違う。違うよAちゃん。
そもそもセラおは奏斗みたいなことしないし。それに、Aちゃんから引き離した時のセラおの顔。あの顔は、気付いちゃったんだ。セラおもAちゃんのこと好きだって。気付くのが遅かっただけで、多分セラおも昔から…
『…ごめん、雲雀くん』
「え?」
『私、セラくんはもうお兄ちゃんみたいに思ってるし、距離とか考えてなかった。雲雀くんの気持ち考えてなかった』
Aちゃんの言葉で、俺が無意識にAちゃんの手を強く握りしめていたのに気付く。腕を引く力も強かったかもしれない。俺が怒ってるって思わせてしまった。
「いいよ別にそれは…。セラおは他の奴とは違うし、俺の友達だし」
『でも嫌だもん。雲雀くんが他の子抱きしめたりしてたら、嫌だもん…!』
セラおもアキラも他の奴とは違うし、俺はセラおみたいに勉強とか教えられないし。Aちゃんにとっても特別なのは分かってる。
でも本当にAちゃんには敵わねぇな。何でもすぐ照れるくせに、たまにすごい真っ直ぐにこんな事言うから。もうAちゃん以外、俺の眼中には入らないんだろうな。
「…俺は、付き合ってるからって他の奴に近寄るなとか、制限するつもりはないよ。でも他の奴に譲る気も無いから」
俺がそう言えば、その瞳が大きく見開かれる。Aちゃんが笑ったり泣いたり照れたりするのは全部俺のせいで、これからも俺のせいでコロコロ表情が変わるのを見ていたいと思った。
「誰よりもAちゃんのこと好きなのは俺って覚えといて」
『うん…!』
俺はもうずっと、Aちゃんのこと離せないからさ。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…(´;ω;‘)更新頑張ります!! (2月19日 11時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作!!待ってました!!もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます!次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2024年2月18日 15時