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EpisodeXIV ページ14












「…恥ずかしいなら俺に好きって言って練習すれば?」









雲雀に好きって言いたいけど恥ずかしくて言えない。何だよその可愛い悩み。気が付いたら俺はそう口走っていた。








『…んー、やめとく!ウソでも好きな人には言っちゃダメだと思う!でも、確かに練習はいいかも!それに、慣れたら言いやすいよね!』



「……うん」



『ちょっと1人で言ってみようかな』








そう言ってAはぎゅっと自分の手を握りしめる。本人ここにいないのに、それでも好きって言うの緊張するんだ。少しだけ雲雀が羨ましくて、でも知らないふりをした。Aは少し大袈裟に息を吸う。










『すき』



(…うん)



『すきです!』



(…俺も)



『だいすき』



(……)









そこからのことは自分でもよく分からなくて。俺らしくなくて。無意識に体が動いていた。傘を放り投げて気が付いたら、Aを引き寄せて抱きしめていた。









『…え、』



「セラお!!」



『ひば、りく…』



「セラお、Aちゃんから離れて」









Aを迎えに来た雲雀の声で我に返った。雲雀は声色から怒ってて、でもそれを出さずに静かに怒ってるのが分かった。少し強引に肩を押されてAから引き離される。









「…急に降ってきてAちゃん傘持って無さそうだったから、迎えに来た」



『っあ、でも…』



「俺がつれてくから」









雲雀はAちゃんの肩を引き寄せて、俺に言った。Aは何かいいたげだったけど、黙って雲雀についていく。多分Aは気付かないだろうけど、雲雀にはバレたんだろうな。全部。









「ほんと、何やってんだ俺…」









ダメだ。好きじゃないって言い聞かせてるのに。雲雀のことも大切なはずなのに。このタイミングで気付くとか。


もうAを好きな気持ち抑えられない。











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作品ジャンル:恋愛
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…(´;ω;‘)更新頑張ります!! (2月19日 11時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作!!待ってました!!もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます!次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/  
作成日時:2024年2月18日 15時

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