EpisodeⅪ ページ11
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『…ごめんね、雲雀くん』
「…え、何が？」
『…今日、挨拶も最初無視しちゃったし、扉閉めちゃったし、顔も見れないし…。全部、雲雀くん相手だと恥ずかしい、っていうか』
話すのも、触れるのも、おはようって言うだけでも、目が合うだけでも。前は大丈夫だったのに、雲雀くんが相手というだけで上手くできない。恥ずかしいからで、言い訳にしたくないし、きっと嫌な思いをさせてるから謝る。
「よかったぁ〜、Aちゃんもか」
『え、』
「俺もだよ。Aちゃんより年上だから余裕ぶってただけ。だからそれ聞いて、何か安心した」
『嘘だ』
「嘘じゃないって！あと別にずーっと照れてるAちゃんも可愛いからいーよ」
そういって私の方を見て、にぱっと笑って見せる。雲雀くんは何でもストレートに言葉にしてくれるからまだ慣れないけど、私も雲雀くんの話を聞いてちょっと安心した。雲雀くんも恥ずかしいとか、思ったりするんだ。
「あ、じゃあ2人で慣れてこーぜ」
『慣れる？』
「……手繋いでいい？」
雲雀くんが顔を背けたまま手を差し出してくる。予想していなかった言葉に一瞬戸惑う。今までもずっとドキドキしてたのに、さらに顔に熱が集中する。繋ぎたいけどやっぱり恥ずかしくて。ぎゅっと目を瞑ったまま、雲雀くんの手を握った。
雲雀くんの手、ちょっと大きくてあったかい。そんなことを思っていれば、するっと指を絡められる。
「Aちゃん、まーた照れてる」
『う、だって…！』
「…かわいい」
1人で頑張らなくていいんだ。一緒に慣れて行けばいいんだ。雲雀くんがそんなことを言うから、ちょっと怒ると笑いながら謝られる。私もつられて笑った。
今、すっごく幸せ。
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ちょこれーと(プロフ) - すと@STo_dreamさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…(´；ω；‘)更新頑張ります！！ (2月19日 11時) (
レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
すと@STo_dream(プロフ) - 新作！！待ってました！！もう既に神小説の予感しかしません…。ちょこれーと様ありがとうございます！次の更新が待ち遠しいです(笑) (2月18日 20時) (レス) @page4 id: 47475b39fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2024年2月18日 15時
